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2014/10/21

明治座と団扇で首が二つ飛び

明治座と団扇で大臣が辞任とは、実にオソマツな話しだ。昨10月20日、安倍政権の改造人事の目玉だった小渕優子経産相は明治座観劇会などでの政治資金のデタラメが表面化したことで、うちわ配布問題で追及されている松島みどり法相は「国会審議への影響を避けたい」との理由から、それぞれ辞任したものだ。
二人の辞任会見をみていると、映像はウソをつかないなぁと感じる。
Photo
小渕優子の方はひたすら謝るという姿勢を見せて、信頼する会計責任者に任せておいて自分は知らなかったという責任逃れに終始した。「私自身、分からないことが多すぎる。何でこうなったか疑念を持っている」「大きな疑念があると言わざるを得ない」と、まるで他人事のような言い方だ。社員が不祥事を起こした企業のトップが会見でこんなことを言えば袋だたきだ。
これに呼応するかのように小渕の元秘書で会計責任者の群馬・中之条町の折田謙一郎町長が町議会に辞表を提出した。折田は報道陣の質問に、私設秘書として関連政治団体の収支報告書を作成した責任者であることを認めていた。殿の代りに腹を切る覚悟、まさに忠臣である。

もう一方の松島みどりの方は、いちおう謝罪の言葉はあったが、顔は謝っていない。時折り笑顔さえ浮かべていた。
会見では「法相という重職として、安倍内閣の足を引っ張ることができないと判断した。これからは一議員として内閣を支えたい」とも述べた。ただ、「法に触れる行為をしたとは考えていない」と強弁していた。
問題となった「うちわ」の配布についても「有価物ではない」とくり返していたが、この件で民主党から公選法違反で告発状が提出されていて、20日には東京地検特捜部が受理している。こうなると法相にとどまるわけにはいかない。うちわを討議資料だと言ってたが、討議資料の場合は不特定多数に無差別に配布できないはずだ。法務大臣でありながら初歩的な法律の知識も持ち合わせていなかったからには、辞任は当然だろう。
「団扇(うちわ)」が「内輪(うちわ)」の話では済まなくなったというわけ。
「うちわ外!」。

国会議員には歳費や手当などの議員報酬の他に、国会議員定数に応じて政党助成金まで支給されている。まさに「至れり尽くせり」なのだ(国民からすれば「踏んだり蹴ったり」)。いうなれば税金丸抱えだ。従って活動費用は公明正大でなくてはならず、法に照らして厳密でなくてはならぬ。
小渕も松島も、そうした当たり前のことが出来ていないわけで、大臣はおろか国会議員としての資質も欠けていると言わざるを得ない。
二人とも、議員辞職が相当だ。

20日には、大阪市の橋下徹市長と「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長との面談という催し物もあった。動画サイトをのぞいたが、ひどいもんだね。
桜井「あんた」
橋下「『あんた』じゃねぇだろ」
桜井「『お前』でいいのか?」
橋下「お前なぁ」
桜井「『お前』って言うなよ」
橋下「うるせぇな、お前」
まるでチンピラの口喧嘩だ。
映像で見るかぎりでは、桜井っていうのは駄々っ子だね。あんなのが会長やってんだ。チンピラVS駄々っ子の争い。
なんていうことはない、二人揃って天下に恥を晒したわけで、まさに「兄たり難く弟たり難し」。
(敬称略)

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コメント

アホの東西対決、イイ勝負です。
明治座、団扇、大臣、圓朝ならどんな噺にするか?もっと粋な噺になることは間違いないです。

佐平次様
「橋下市長と桜井会長の面談」と掛けて、「カラスの鳴き声」と解く。そのココロは「アホー、アホー」。
円朝ですか、何もしないでしょうね。「円朝せん」。

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