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2014/11/21

テアトル・エコー『遭難姉妹と毒キノコ』(2014/11/20)

「テアトル・エコー公演148 『遭難姉妹と毒キノコ』」
日時:2014年11月20日(木)14時
会場:恵比寿エコー劇場
作:鈴木聡  
演出:永井寛孝
<  出演者  >
重田千穂子 安達忍 岡のりこ 南風佳子 吉川亜紀子
おまたかな
熊倉一雄 沢りつお 溝口敦士 落合弘治 藤原堅一
瀬田俊介

最近の登山者は熟年の方が多いようですね。山での遭難記事を見たりすると大概は年配者ですから。私はいあゆる登山というものに縁がなく、せいぜいハイキング程度でしたが、それでも当時は若い人が大半でした。この日の開演前にも流れていた山の歌だって、みな若者向けだった。
「雪山賛歌」
雪よ岩よ 我らが宿り
俺たちゃ町には 住めないからに
「山男の歌」
娘さんよく聞けよ 山男に惚れるなよ
山で吹かれりゃよー 若後家さんだよ
今の若者たちは何をしてるんだろう。街角や電車の中で見る限りでは9割の人はスマホですね。この前車内で本を読んでいる若い男性をみつけ、とても新鮮に思えたほどだ。
作者の鈴木聡によると、この脚本は「熟年登山ブーム」にのっかって書いたコメディということで、メッセージとして次のように書かれていた。  
「人生の地図と磁石はありません。勘と思い込みと人の噂が頼り。
絶景見たさにあえて危険な崖沿いをゆくこともある。
勇気がなくて景色をあきらめ無難な道をゆくこともある。
四十にして迷わず、なんて嘘ですな。 大人になっても迷い迷い歩いてる。」
ストーリーは。
山好きな父が亡くなり、遺言に従って遺灰を撒くために、娘の三姉妹や父の弟とその息子夫婦、姪や山の仲間、その他おおぜいと共に北アルプスの山に登る。
アラフィフの三姉妹はいずれも東京住まいで、長女は輸入雑貨の店を経営していて若いボーイフレンド連れ、次女は飲食店を経営していて熟年の恋人連れ、三女は専業主婦で長女を連れてそれぞれ参加。
亡くなった父や母の世話はずっと地元で父の弟の息子夫婦が面倒を見てきたので、遺産相続などでは三姉妹と微妙な関係にある。
ところが三姉妹だけが道に迷い遭難しかかる。空腹のために美味しそうなキノコを食べたのだが、3人とも幻覚症状が現れる。3人それぞれのパートナーや娘、親類縁者が姿を見せ、彼女たちを非難し責めたてる。その中で彼女たちが隠していた現実のあらわになってゆく。現実と妄想、過去と未来が渦巻く中で、果たして三姉妹は森の、人生の、迷路を抜け出すことが出来るだろうか・・・。

肩肘はらずに気楽に楽しめる芝居というコンセプトなんだろう、その狙いは当っていたようだ。
ただ、山男というのはいつ遭難するか分からないので家族には冷たい態度を取るというのは本当だろうか。周囲の登山好きの人たちを見ても、そうは言えないと思うのだが。
終幕のなんとなくひと昔前の松竹新喜劇やNHKお笑い番組的な結末も、ちょいと安易な気がした。

久々の熊倉一雄だったが、豊満な嫁さんの胸やお尻を触ったりするご機嫌な役で、元気な姿を見せていた。

公演は30日まで。

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