【街角で出会った美女】セルビア編(3)
いささか時期遅れになってしまったが、先の衆院総選挙について感想を述べたい。
先ず投票日の翌日の全国紙の見出しだが、いずれも与党が主語で、読売と産経が「圧勝」、朝日が「大勝」、毎日と日経が「現状維持」と打っていた。それぞれの新聞社の主張が現れている。その中で朝日の見出しだけがオヤ?っと思わせたが、朝日は例のバッシング以来すっかり腰が引けているのでこういう見出しになったんだろう。政権の思惑通りにことが運んでいるというわけだ。
自公を合わせてほぼ解散前の議席を維持したのだから圧勝というのは言い過ぎだろう。
「大義なき選挙」といわれ投票率も最低を更新するなど、選挙を行うこと自体に疑問が持たれたが、いくつか注目すべき点はあった。
最も大きな特徴はいわゆる第三局の後退だ。「みんなの党」は選挙前に解党してしまい、「維新の党」はかろうじて現状をほぼ維持したものの前回のような勢いは無く、「次世代の党」に至っては壊滅的ともいえるほどの敗退だった。特に先の都知事選で小さなブームを起こし同党の目玉の一人であった田母神俊雄が、選挙区で共産党候補にも及ばず最下位に沈んだのは象徴的だった。
これら第三局の党は野党ではあるが基本政策において自民党と大差なく、それなら離合集散を繰り返す不安定な党より自民党や他の野党へと票が流れてしまった。
党首落選という事で負け戦と見られがちだが、ともかく民主党は議席増を果たした。
共産党の躍進が目立った。倍以上に議席を増やし議員提案権を獲得したのは大きい。ソ連の崩壊に引き続きユーロコミュニズムが瓦解して以後、先進国では共産党という党名すら名乗れぬ状況が生まれている中で国政に議席を保っているのは奇跡的ともいえる。そうした愚直さがかえって評価され、安倍政権に対して批判的な有権者の支持を得たものと思われる。
安倍首相としては憲法改正など次の段階に進むにあたり、本当は与党から公明党を外して次世代などの第三局を組むのが理想的だったのだろうが、その道は当面閉ざされた感がある。
何も変わらなかったかに見えた今回の総選挙だったが、変化は生まれていた。
さて「街角で出会った美女」セルビア編の3回目は、首都ベオグラードで出会った女性たちの画像を紹介します。
中心部にある繁華街のクネズ・ミハイロ通りはホコテンで様々なパフォーマンスが行われていて、道化師を見ていた若いママの笑顔です。
レストランでグラスにワインを注いでくれたウエイトレスです。
朝の通勤風景ですが、日本ではこういう恰好はお目にかかれません。
アメリカ軍とNATO軍による空爆で1000人もの犠牲者が出たベオグラードですが、今では街の姿も市民の生活も元の通りのなったようです。
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新自由主義経済、グローバリズム(アメリカ支配)との決別をきちんと打ち出さないと野党たりえないのではないように思います。
投稿: 佐平次 | 2014/12/25 10:48
佐平次様
今の野党で新自由主義経済、グローバリズムに明確に反対しているのは共産党と社民党ぐらいでしょう。むしろ少数派になってしまいましたが自民党のリベラル派もそれに近い。今回の選挙で沖縄ではその双方の勢力が共同して勝利したのも、両者に共通性があったからだと思います。
投稿: ほめ・く | 2014/12/25 11:18