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2015/01/23

「雀々・菊之丞 二人会」(2015/1/22)

みなと毎月落語会「雀々・菊之丞 二人会」
日時:2015年1月22日(木)19時
会場:赤坂区民センター
<  番組  >
前座・立川らく人『花色木綿(出来心)』
古今亭菊之丞『芝浜』
~仲入り~
桂雀々『いたりきたり』
桂雀々『くっしゃみ講釈』
雀々と菊之丞とは妙な取り合わせだと思ったら初顔とのこと。
雀々は2011年から本拠地を大阪から東京に移し精力的に自分の会を開いているようだ。「落語市場」のマーケットサイズを考えたら大阪より東京の方がずっと大きいからだろう。

前座の立川らく人、近く二ツ目に昇進するそうだが、落語の語りで最も大事な「間」が取れていない。

この落語会での二人会は通常一人2席ずつだが、この日の菊之丞は仲入り前の1席だけだった。ネタは『芝浜』。ドラマに初出演したというマクラを振って演目へ。
20日に一之輔の高座を聴いたばかりだが、演出は対照的だ。菊之丞の高座は良く言えば丁寧、悪く言えば装飾が多すぎる。例えば魚勝が芝の浜で沖を眺めているときに、日の出とともに舟の描写がある。魚勝が断酒して得意先を回るとき、客が刺身を食べて明日からの出入りを許す。その客がまた他の人に魚勝を紹介する。魚勝は余った魚は煮つけにして売り、夜は板前として働く。こうして3年後には裏通りではあるが店を一軒持ち奉公人を二人抱える主となる。大晦日には女房は髪を結い畳を変えて亭主を迎える。女房が夢と偽って謝ったあと、亭主に妊娠している事を告げる。最後に酒を勧める時も亭主の好きな肴も用意している、などなど。ここまで来るとこれは一人芝居の世界だ。
先日の文我の会での枝雀の言葉、「落語家はデッサンで、色を塗るのは客」「落語を一人芝居にしてはいけない」を思い出す。
菊之丞の高座は色を塗り過ぎている。

雀々の1席目『いたりきたり』
枝雀に入門した当時の思い出や、習った小咄を紹介。雀々のいう様に枝雀の作った小咄は一風変わっていて、発想の奇抜さに感心させられる。やはり天才肌の人だったんだと改めて思う。
このネタも枝雀の作。男が友人宅を訪れると、ペットショップには売っていない小動物を飼っているという。どんな動物かというと、穴に出たり入ったりする「いたりきたり」や、トンネルの中を行ったり来たりする「でたりはいったり」で、小さなイタチの様な生き物だという。男が名前が逆ではないかと問うと、専門家が名付けたものだと言う。他にも水槽の中で寝たり起きたりしている「ねたりおきたり」などもいる。友人はそうした生き物を見ていると人生観まで影響を受け性格も変わって来たと言う。
とりわけストーリーがあるわけではなく二人の不思議な会話だけが聞かせ所だが、何となく可笑しい。

続けて、雀々の2席目『くっしゃみ講釈』
こちらは雀々節満開で、男が店先で「のぞきカラクリ」を語る時のオーバーアクションと八百屋の主の困惑ぶりや、唐辛子の煙でいぶされた講釈師が顔を歪めてくしゃみをする場面で、場内は爆笑。
雀々というと動きに目がいきがちだが、面白さは語りがしっかりしているからだ。胡椒を買いに行くアホな男の描写をさせたら雀々の右に出る者はおるまい。

久々の雀々、期待通りだった。

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コメント

精励恪勤ですね。
わたしもがんばろう^^。

投稿: 佐平次 | 2015/01/24 11:02

佐平次様
ここのところ続いてしまいましたが、また暫く間が空きます。

投稿: ほめ・く | 2015/01/24 16:44

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