阪神タイガース、早くもVの予感
今春のプロ野球キャンプで最も注目度の低かったのはタイガースだった。新戦力の補強はなし、ドラフト入団選手も話題性には乏しかった。キャンプへの報道陣の数も少なく、その分よけいな取材を受けずに済んだという。
しかしリーグ戦開幕前の評論家の予想では、セ・リーグの優勝チームに巨人とならび阪神の名をあげる人が多かった。理由は安定した総合力だ。
先ずは投手力だが、先発にはメッセンジャー、藤浪、能見、岩田の4本柱に加え5,6番手として岩崎、岩本(タイガースには「岩」の付く投手が多いね)、あるいは新人の石崎といった名前がならび、先発6人体制のメドがつきつつある。中継ぎ、抑えともにコマは揃っていて、セ・リーグ随一の陣容といって良いだろう。
守備力は2塁の上本にやや不安はあるが、ショートの鳥谷、中堅の大和とセンターラインがしっかりしている。弱点はレフトのマートンの肩だが、これは打撃重視で致し方ない。
攻撃ではゴメス、マートンの両外国選手を軸に、前後を西岡、福留で固め、1,2番を鳥谷、上本がつとめるという布陣は巨人に比べても決して見劣りしない。
好・走・守にバランスが取れているのが阪神の強みだ。
課題は主力が故障などで離脱した際に控え選手とのキャップが大きい事、控えの層の薄さが気がかりだが、これは他のチームでも事情は似通っている。
阪神は開幕戦で中日に2連勝した。この結果より勝ち方に注目したい。
2選ともに劣勢をはねかえして延長にもつれこみサヨナラ勝ちしたが、開幕から2試合連続サヨナラ勝ちを収めたのは球団史上初だ。
勝利投手となったのはいずれも松田で、阪神の投手の開幕2戦2勝は1953年の藤村隆男以来、62年ぶりだ(藤村隆男はミスタータイガースの藤村富美男の実弟で、エースだった)。当時の藤村は3月28日に完投、4月4日にまた完投で連勝したもので、2日連続となると松田が球団史上初のケースとなる。
球団創立80周年の出だしにこうした記録が生まれたのも何か運命を感じるのだ。
阪神タイガースのは、この勢いで節目の今年こそ是非優勝、そして日本一を勝ち取って欲しい。
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コメント
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トップ独走ですものね^^。
投稿: 佐平次 | 2015/03/30 11:07
佐平次様
かくして毎年期待を裏切られてきたんですが、今年こそ、否や私の眼の黒いうちに何とか・・・。
投稿: ほめ・く | 2015/03/30 16:05