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2015/07/17

新国立競技場の施工会社は、大丈夫ですか?

日本スポーツ振興センター(JSC)は昨年の10月31日、2020年の東京五輪の主会場となる新国立競技場の施工予定者として、竹中工務店と大成建設を選んだと発表した。今のところ、この計画に変更はないようだ。
特に独創的デザインのアーチ型屋根については竹中工務店の技術が活かされるようだ。竹中は優れた建築技術を持っており、特に神社や寺院の施工実績が多いことで知られている。
ただ、私の現役時代の印象は極めて悪いのだ。
竹中工務店は1997年の東京オペラシティ・新国立劇場の施工会社(竹中工務店JV)だが、工事期間中に当時私が扱っていた商品を採用して貰えないか、施工現場事務所の所長と面談した。むろん竹中工務店の社員だ。
こちらの商品のプレゼンが終わると、所長の第一声はこうだった。
「新国立劇場に材料を使って貰えることはとても名誉なことだから、タダでもいいから使って欲しいという企業は沢山ある。劇場のシート(座席)を納入するA社(設備の大手メーカー、実名だった)は、商品の半分を無料にしてくれた。」
驚きましたね、価格を値切られる事は多々あったが、タダにしろと言われたのは初めてだった。事実ならA社も随分と思い切ったことをしたもんだ。
さらに続く。
「なかにはお金を出しても使って欲しいという企業もある」、そう言ってニヤッと笑ったのだ。公然たるワイロの要求かと見たので、私は一緒に行った同僚と顔を見合わせてその場を辞した。
仕事柄、多くのゼネコンとのお付き合いがあり、時にはイヤな思いもしたが、この時の竹中の印象だけは強烈だった。
非上場企業とはいえ、竹中は日本を代表するスーパーゼネコンだし、こうした国立の大規模な工事の建設現場所長ともなれば可成りのキャリアを持った社員だったに違いない。
こんな調子で業者を叩いていたなら、この現場で竹中は相当な利益を上げただろう。

新国立競技場の工事はまだ流動的で、最終的にどうなるか分からないが、決められた期限で決められた仕様の建物を造るには建設会社の技術に頼るしかない。
もし竹中が受注したなら、その時はタダにしろとか業者をイジメないように、ね。

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