安藤忠雄さん、卑怯だぞ!
新国立競技場の建設問題が迷走している。
新国立競技場はもともと、約1300億円の整備費で建設されることになっていたが、コンペで選ばれたザハ・ハティド氏の案では3000億円以上かかることが明らかになり、2014年にJSCが大幅に規模を縮小し、1625億円規模の修正案を公開。しかし資材高騰などが影響し2520億円がかかることが判明したが、結局、このまま建設されることが決まっている。2520億円以上かかるという予測もある。
しかも屋根がない。
最終的には開閉式の屋根を付ける予定だが、建設費はさらに数百億円上積みされるのは避けられまい。
建設費が高くなればその後の維持費もあがる。
こうした公共施設の建設では、一定の金額が政治家に上納される仕組みになっているから、彼らは建設費が高い方が歓迎なのだ。
7月7日の有識者会議では総工費2529億円にのぼる建設計画を了承したが、恩恵にあずかる人間たちが集まって決めるんだから、そりゃ異論は出ないさ。
財源については色々説明しているが、結局は全て国民が負担することになる。
とりわけ問題なのは、デザイン案を強く推した建築家の安藤忠雄氏が、7日の有識者会議を欠席したことだ。選定にかかわった責任者として、一言も説明がないのは無責任というしかない。
現行計画は安藤氏が審査委員長を務めた審査委員会が最優秀に選んだ英国の建築家ザハ・ハディド氏のデザインが基になっている。審査委員会内部ではこの計画に異論も出されたが、安藤氏が押し切っていた。
このデザインで建設すれば、それが1000億なのか、2000億なのか、3000億かかるのか、建築家ならおよその見当はついた筈だ。世界的建築家の安藤氏なら容易だったろう。
この期におよんで逃げ回るとは卑怯千万。
あるいは以前から指摘されていた、安藤氏は実は政府の御用建築家だったことがバレルのが怖かったのだろうか。
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コメント
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「住吉の長屋」「光の教会」などのいささか実用できでない設計も彼の独創性の証として見ていたし、施工段階の丁寧な現場監理にも感心していたのです。
さいきんの写真を見ると明らかに悪人の人相、何か悪いものを食っているようです。
投稿: 佐平次 | 2015/07/09 11:59
佐平次様
安藤はその独創的な設計が高く評価されている反面、実は政府御用達の建築家だとの指摘は以前から耳にしていました。
石原慎太郎と組んで五輪招致活動を始めた辺りから変節したんでしょうか。
投稿: ほめ・く | 2015/07/09 17:39