扇辰・白酒二人会(2015/9/15)
「通ごのみ~扇辰・白酒二人会~」
日時:2015年9月15日(水)18時30分
会場:日本橋劇場
< 番組 >
前座・柳亭市丸『寿限無』
桃月庵白酒『だくだく』
入船亭扇辰『田能久』
~仲入り~
入船亭扇辰『目黒のさんま』
桃月庵白酒『風呂敷』
9月15日、少年にたばこを売ったコンビニ店の運営会社と店員の双方を無罪とした高松高裁判決が出たが、当たり前だ。未成年にタバコを売ったぐらいで起訴したり裁判にかけたりすること自体がおかしいのだ。日本の司法当局はそんなにヒマなのか。それともあれか、当局は国民全員が常に身分証明の携帯を義務付けるつもりか。
立川こはるが言ってたが、落語家仲間と居酒屋に入って酒を注文したら身分証明書の提示を求めれたそうだ。周囲が店員に「こいつ、ババアだよ」と言っても受け付けてくれなかったとか。異常だね。
落語に『喜撰小僧』っていうのがあるが、定吉が店の主人と一緒に酒を呑む場面がある。「これはなかなかいい酒ですね」なんて言いながら吞んでいる小僧は14歳(数えだから今なら13歳)。アタシなんぞも小学生の頃から正月や花見には酒を呑んでいた。以前、記事でこう書いたら、「それだから、あなたみたいな人が出来るんです」とお叱りのコメントを書いてきたのがいた。放っといてくれ!
警察も検察も、もっと悪い事してる上の方ががウヨウヨいるだろうに。そっちに眼を向けてくれよ。地検特捜部なんてぇのは何をしてるんだ。毎日、タダ飯を食ってるだけじゃないのか。
扇辰・白酒ともにマクラで9月6日の謝楽祭を話題にしていた。第1回目ということもあってか随分と盛況だったようだ。張り切り過ぎて2日後にダウンした噺家もいたようだ。扇辰が、名前は言えないが「立ち飲み屋文左衛門」の店を出していた人と。参加したお客もいたようで客席からは共感の反応もあったが、一度もソノテの催しに行った事が無いこちとらにはチンプンカンプン。
落語は好きだが落語家が好きというわけじゃないので、高座以外は興味が無い。我ながら偏屈な客だ。やっぱり、子どもの頃からの酒の影響で性格がネジ曲がっちゃったのかね。
前書きが長くなったのは中身が薄いから。
先ず、扇辰の2席。
扇辰の1席目『田能久』、5日の喬太郎との二人会でネタおろししたばかり。完成度が高く持ちネタになると褒めたが又ここで聞かさせるとは思わなかった。この日初めての人には新鮮で良かったのだろうが。
扇辰『目黒のさんま』、マクラの出だしでネタが分かってしまった。毎度お馴染みでもう何度聴いただろう。時期的に旬といえば旬の演目なので文句は言えないが、他の噺を聴きたかったなぁ。
白酒の2席。
白酒の1席目『だくだく』、この人らしい力技が冴えて良い出来だった。男が槍で突いたつもり、泥棒は突かれて痛むつもり、男がさらに槍を深くねじり込むつもり、泥棒が苦悶の表情で血がだくだくっと出たつもり、の各表情が良かったし、テンポも良かった。やはりこのネタは終盤のたたみ込むような語りが勝負だ。
白酒『風呂敷』、志ん生以来の古今亭のお家芸ともいうべきネタだが、トリネタとしては物足りない。それに珍しく言葉の言い間違いが何度か続いた。集中力を欠いていたんだろうか。
まあ、こういう日もあるさ。
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キップを取らなかったので、、間際でも取れたのかな。
取らなくて正解だったのかも^^。
投稿: 佐平次 | 2015/09/16 10:25
佐平次様
当日売りも出ていました。全体に低調だったという印象です。
投稿: ほめ・く | 2015/09/16 11:55
記事のマクラが、頗る楽しかったです(^^)
私も、両親の前ではOK、と中学時代から飲んでいます。
また、高校を卒業する際、中学の恩師宅に数名で酒を持ってうかがい、ひどい二日酔いになった経験があります。
裁判官もマニュアル世代に代わったのでしょうか、税金と時間の無駄ですね。
戦争法案に現役の裁判官で勇気をもって発言する気骨のある人はいないのでしょうか。
投稿: 小言幸兵衛 | 2015/09/16 12:19
小言幸兵衛様
本題よりマクラの方が面白いとのことですが、この落語会も同じ様な感じでした。白酒もマクラで力を使い過ぎましたか。
こんな事で裁判なんて、まるでお遊びです。
投稿: ほめ・く | 2015/09/16 18:51