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2015/09/22

#77三三・左龍の会(2015/9/21)

第77回「三三・左龍の会」
日時:2015年9月21日(祝)19時
会場:内幸町ホール
<  番組  >
三三・左龍『挨拶』
前座・柳家小かじ『饅頭こわい(序)』
柳家三三『二十四孝』
柳亭左龍『目黒の秋刀魚』*
~仲入り~
柳亭左龍『提灯屋』
柳家三三『風呂敷』*
(*ネタ出し)

この会は初参加だったが、77回とは随分と長く続いているなと感心する。永続きするのは出演者の努力もあるだろうが、先ず主催者がしっかりしていることが大事だ(この会では「ショーキャンプ」)。加えて興行として成り立たねばならない。客が来なければ会は続かない。
左龍の事はよく分からないが、三三は他にも色々な人と二人会を持ってるし、各種落語会の常連メンバーになっている。きっと人付き合いが良いんだろう。
冒頭の二人の対談では、三三のCM(マックだったかな)出演が話題になった。かつては落語家のCMと言えば紙オムツや線香、お墓が定番だったが、世の中変ってきたね。
左龍の「顔芸」の話題もとりあげられたが、左龍本人によると意識して顔を作っているわけではないとのこと。左龍の高座は聴くものではなく観るものだと思う。

番組の順番だが、三三の『風呂敷』はトリネタには相応しくないように思う。これを前半に持ってゆき、最後は『二十四孝』で締めた方が収まりが良いのでは。同様に左龍の『目黒』も仲入り前に掛けるネタかなと、こちらも疑問だ。やはり順序を入れ替えて演じた方が良かったのではなかろうか。まあ、これは趣味の問題だけど。
例によって短い感想を。

三三の1席目『二十四孝』、このネタのポイントは親不孝の男の造形だ。手の付けられない乱暴者だが大家には頭が上がらず、単純でどこか憎めないという性格である。3代目金馬、3代目柳好、先代の柳朝が上手かった。その印象が強いので、どうも三三の描く男が優しすぎるように見えてしまう。そのためか全体が平板に感じられた。サゲは三三の工夫だろうか。
三三の2席目『風呂敷』、やたら間違った故事ことわざで教訓を垂れる兄いが良く出来ていた。酔っ払いの亭主の頭に風呂敷を巻き、その隙に押し入れに隠れていた若い衆を逃がす時の目配りも丁寧に演じていた。「伊達締め」を「伊達巻き」と言い間違えたのはご愛嬌か。
余談だが、私の親爺の頃は「風呂敷」を「ふるしき」、「お汁粉」を「おしろこ」と言っていた。

左龍の1席目『目黒の秋刀魚』、3代目金馬が得意としていて、金馬の高座では殿様にまつわる小咄を並べた長めのマクラに続いて、ネタはせいぜい7-8分で演じている。アタシはこの演じ方が好きで、先代馬生以後の演じ方はまどろっこくていけない。
左龍『提灯屋』、先代の小さんが十八番としていたネタで、今でも柳家一門の噺家が演じることが多い。見所は次々と現れては提灯をタダで持ち帰られる提灯屋の主が次第に腹を立て、最後はキレて喧嘩腰になるまでの描写。左龍の高座は最初に文盲の男たちが広告を押し付け合うという場面から、先の提灯屋の主の心の動きまでを丁寧に演じて良い出来だった。いつもの「顔芸」も効果的。惜しむらくは「提灯屋!」というべき所をつい「広告屋!」と言ってしまった。山場のミスだけに残念だった。

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