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2015/09/18

【DVD】「やさしい本泥棒」

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『やさしい本泥棒』(原題: The Book Thief)
原作:マークース・ズーサック『本泥棒』
監督:ブライアン・パーシヴァル
脚本:マイケル・ペトローニ
<  キャスト  >
ジェフリー・ラッシュ:ハンス・フーバーマン/リーゼルの養父
エミリー・ワトソン:ローザ・フーバーマン/リーゼルの養母
ソフィー・ネリッセ:リーゼル・メミンガー /里子に出された本好きな少女
ベン・シュネッツァー:マックス・ファンデンベルク/フーバーマン家に逃れてきたユダヤ人の青年
ニコ・リアシュ:ルディ・シュタイナー/フーバーマン一家の隣に住む少年でリーゼルの親友

本作品はマークース・ズーサックのベストセラー小説『本泥棒』を映画化したもので、2013年制作。2015年にDVDがレンタル、発売された。劇場は未公開。
<ストーリー>
時は1938年、第二次世界大戦前夜のドイツ。ナチス政権下でユダヤ人への組織的な暴行や略奪、放火が全国に拡がった時期(水晶の夜)。赤狩りで逃亡を余儀なくされた共産主義者は、途中幼い息子を亡くしながら、娘リーゼルをミュンヘン郊外の田舎町に住み夫婦に里子に出す。養母のローザはリーゼルに対して冷たく当たるのだが、一方、養父のハンスはリーゼルを温かく迎える。リーゼルは隣家の少年リアシュに連れられ学校に通うが字の読み書きが全くできないのでバカにされる。それを知った義父のハンスは、リーゼルが弟を埋葬した際に持ってきた「墓堀人の手引き書」という本をテキストにして読み書きを教える。リーゼルは読書を通じて知識や勇気、希望を手に入れてゆく。
ナチス政権下ではナチスの意向に添わない本は全て焼き捨てる「焚書」が行われる。リーゼルはその焼け跡から一冊の本を再び盗み取るが、町長夫人が偶然にその様子を見ていた。 ローザはリーゼルに町長の家に洗濯物を届けるさせるが、町長夫人はリーゼルを図書室に招き入れ好きな様に読書をさせる。
そんなある日、収容所送りを逃れてユダヤ人青年マックスがハンス家を訪れる。 先の大戦でマックスの父親に命を救われたハンスは、その恩返しにと彼を匿う。もしバレれば家族全員が収容所送りだ。その日からリーゼル、ハンス、ローザ、そしてマックス4人の秘密の生活が始まるが・・・。  

この映画の主人公は9歳の少女だ。幼くして弟を亡くし、官憲から追われる両親から里子に出される。時代はナチス支配下のドイツで、過酷な環境が彼女を待ち受ける。しかし、どんな時にも希望を失わないのは「本」があったからだ。この作品は「本」を通して成長する少女の物語だ。
少女リーゼルを演じるソフィー・ネリッセの演技が素晴らしい。あどけなさの中に、時にドキッとするような大人の女性の顔をのぞかせる。観ていて、その輝くような瞳に吸い込まれそうになる。この映画の成功の半分は、彼女をキャスティングした事だと思う。
字が読めなかったリーゼルに読み書きを教え読書の素晴らしさに目覚めさせる養父役のジェフリー・ラッシュ、リーゼルに厳しく当りながら実は心優しい養母を演じるエミリー・ワトソン、隣人でリーゼルの同級生役を演じるニコ・リアシュ、いずれも好演だ。
ナチス支配下の田舎町の様子が「水晶の夜」や「焚書」を通じて丁寧にに描かれ、改めてファシズムの恐ろしさを感じさせる。
衝撃的なラストシーンは、涙なしには見られない。
我が国でも戦争法案が強行されようとしている今、一人でも多くの方に見て欲しい作品だ。

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