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2015/10/25

雲助蔵出しぞろぞろ(2015/10/24)

「雲助蔵出しぞろぞろ」
日時:2015年10月24日(土)14時
会場:浅草見番
<  番組  >
前座・柳家小多け『道具屋』
柳亭市楽『風呂敷』
五街道雲助『身投げ屋』『松曳き』
~仲入り~
五街道雲助『蒟蒻問答』*ネタ出し

開場10分前に着いたが、この日の見番の1階では三味線に合わせて唄の稽古をしていた。その声が響いていて見番の情緒たっぷり。

小多け『道具屋』、小里んの弟子だが、呼び名は小三治の前座名と一緒で(あちらは「小たけ」)、期待が大きいのだろう。昨年前座になったばかりだが、語りがしっかりしていて良い。
市楽『風呂敷』、馬石の物真似が上手かった。先日に見た白酒の馬石の物真似も似ていたら真似しやすいのかな。兄いが諺や教訓を垂れる場面では本人の工夫があり面白かったが、後半の亭主のセリフが酔っ払いに見えない。だから兄いとの会話で二人とも「素」に見えてしまう。肝心な個所が未だ仕上がっていない。

雲助『身投げ屋』、柳家金語楼作で現在は雲助の十八番。金に困った男が始めた仕事が身投げ屋。両国橋の上で念仏を唱えて身投げするふりをしてると、止めてくれる人が現れる。金が無いので死ぬのだといえば、金を恵んでくれるだろうと。この時に大事なのは相手の値踏みだ。最初にいかにも金を持っていそうな男が通りかかり、狙い通り100円を恵んで貰う。次に来たのは職人風の男で金の持ち合わせがなく、くれたのは電車の切符でそれも挟みが入っていた。すると橋の隅で盲目の男と幼い男の子が身投げしようとしている。くだんの男が慌てて止めに入ると金に困って親子心中するのだと言う。結局、先ほど貰ったばかりの100円を親子に渡してしまう。男の姿が見えなくなると、父親が息子に「それじゃ~。今度は吾妻橋でやろう」。
身投げ屋の男と助けた人との金銭をめぐるヤリトリを聴かせ所にしてテンポの良い高座。
雲助のよると圓歌が地方で演じる時は、その地方にある橋の名を使うとのこと。これも営業努力。

引き続き『松曳き』、このネタは弟子の白酒が十八番にしていて何度か聴いているが、雲助では初めて。どうも白酒で馴染んでいるせいか、あちらの方が面白い。白酒の高座ではセリフと地の語り部分との間に切れ間がなく、全体がリズミカルのように思う。

雲助『蒟蒻問答』、2代目林家正蔵作ということで彦六の正蔵が十八番にしていた。CDには志ん生の音源も残されていて、こちらは無言の行の部分はアナウンサーの同時解説を付けている。アタシは元ヤクザで威勢のいい八五郎と、その八が感心する程の度胸を持った権助二人の掛け合いが楽しめる先代柳朝の高座が好きだ。蒟蒻屋の六兵衛があげるインチキお経は正蔵はイロハ、志ん生はカッポレだが、雲助はイロハだった。
代表的な仕方噺で、このネタばかりは見ないと面白さが分からない。

今年に入ってから気になっているのが、雲助の高座で言葉の言い間違いが散見されることだ。この日も何ヶ所かあった。落語なんだから細かいミスは・・・という意見もあろうが、他ならぬ雲助だけにやはり気になるのだ。

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コメント

最近、小里んの「子褒め」を聴きましたが、余計なことを入れない「そのもの」でした。
そしてどことなく先代小さんを彷彿とさせました。
小多けには柳家の神髄を継承してもらいたいもんです。

さて「蒟蒻問答」ですが、ラストの食い違いの巧妙さ・・・
雲助レベルにならないと高座にかけられないでしょうね。

投稿: 福 | 2015/10/27 07:04

福様
小里んは芸風や顔立ちもますます師匠に似てきました。客に阿ねず真っ直ぐな高座スタイルですね。
『蒟蒻問答』は仕方噺の代表作ですが、4人の登場人物を明確に演じ分けねばならないので、やはり大看板のネタと言えます。

投稿: ほめ・く | 2015/10/27 12:08

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