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2015/11/09

そこまでして米国に尻尾を振りたいのか

11月3日に2015年の秋の叙勲が発表されたが、なかに見過ごせない名前があった。外国人叙勲では最高の旭日大綬章5人がアメリカ人だったが、問題の一人はドナルド・ラムズフェルド元国防長官で、もう一人はリチャード・リー・アーミテージ元国防次官補である。二人の受賞理由は日本・アメリカ合衆国間の関係強化及び友好親善に寄与とある。

先ずラムズフェルドだが、イラク戦争の時の国防長官であり、ネオコンのリーダーとしてイラク戦争を主導した、いわばイラク戦争のA級戦犯だ。今日では「大量破壊兵器の保有」を理由としたイラク戦争が間違っていた事は明白となっているし、今に至る中東の混乱を招いた無謀な戦争だった。
日本政府は彼らの命じるままにイラク戦争を支持し積極的に支援、未だにその誤りを認めようとしない。

もう一人のアーミテージもまたネオコンで、ジャパンハンドラーの代表的人物として日本にああしろこうしろと指示してきた人物だ。
特に彼が直接関与した「第3次アーミテージ・ナイレポート」では、日本に対して次のような主旨の提言を行っている。
・原発の再稼働
・平和への脅威に対する多国間の努力への積極的、継続的な関与
・TPPへの参加
・日米韓3か国の軍事的関与の継続
・印、豪、比、台、各国とのパートナーシップ
・安全保障の各段階を通じての米軍と自衛隊の全面的な協力
・ホルムズ海峡への掃海艇の派遣
・日米共同での南シナ海における監視活動
・日本及び日米間の国家機密の保護の法制化
・日本のPKOが他国のPKO要員及び部隊を防護できるような法制化
これらの項目を見ていくと、安倍政権は外交、安全保障、経済など諸政策をこのレポート通り忠実に実行している事が分かる。

ラムズフェルドもアーミテージも私たち国民にとり百害あって一利なしの存在だ。
こんな人間に旭日大綬章って、そこまでして彼らに尻尾を振りたいのか。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

まったく同感です。
私も、日刊ゲンダイの記事の引用を含めブログで記事を書きましたが、安倍政権がどこを見て政治をしているかが、明らかです。
国民は愚弄され、メディアは懐柔されているのが、今の日本なのですね。
特にメディアの貧困が嘆かわしい。

小言幸兵衛様
かつて東京大空襲を指揮したルメイ大将に旭日大綬章を授賞した事がありました。これも当時の政権の意向でしたが、かなり問題視されました。
今回の件で疑問を呈したのは日刊ゲンダイなど一部のメディアで、今のマスコミの報道姿勢が問われます。

開き直って、アメリカ犬ですが、それがなにか?ですね。
のび太の反乱はないのか。

佐平次様
今まではアメリカを用心棒みたいに思っていた人が多かったでしょうが、今回の安保法制でこれからは日本がアメリカの用心棒になってしまったわけです。安倍政治が続く限りは「のび太」の反乱は起きません。

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