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2015/12/17

ナイロン100℃「消失」(2015/12/15)

ナイロン100℃ 43rd SESSION『消失』
日時:2015年12月15日(火)19時
会場:本多劇場

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
<  キャスト  >
大倉孝二:チャズ
みのすけ:その弟・スタンリー
犬山イヌコ:その恋人・スワンレイク
三宅弘城:チャズの友人でヤミ医者・ドーネン
松永玲子:チャズ家の下宿人・ネハムキン
八嶋智人:ガス管の保守点検・ジャック
<ストーリー>
舞台はチャズとスタンリー兄弟の自宅。両親は既に離婚し、兄弟二人だけで片寄せあって暮らしてきた。
クリスマスの夜、パーティーの計画を練る兄チャズと弟スタンリー。スタンリーはパーティの招待者に家族の写真を見せようとアルバムを探すが、なぜかそこには自分の写真がない。チャズに訊いても言い逃れするばかり。パーティでスタンリーが思いを寄せるスワンレイクに告白するつもりが、ちょっとした手違いから彼女が食事中にショック状態になり、計画はもろくも崩れ去ってしまう。
翌日、チャズの知り合いであるヤミ医者ドーネンが来て、何やらスタンリーの事でチャズと相談を始める。どうやら二人はある秘密を共有しているらしい。
そこへ独身と称する女性ネハムキンが訪れ、兄弟の2階の部屋を間借りしたいと申し出て、チャズが快諾する。症状が回復したスワンレイクが再訪してくるが、どうやらネハムキンとはかつて会ったことがあるらしい。
部屋のガスレンジが故障したので点検にジャックを呼ぶが、なぜか点検よりこの家に集まっている人々の身元に関心がある様子。
やがて弟のスタンリーの秘密が解き明かされると、この兄弟やニセ医者、スワンレイクとネハムキン二人の女性、そしてジャズそれぞれが抱えていた謎が次々と浮かび上がってくる・・・。

ホームドラマの様なスタートから次第にミステリー風な展開になり、実は以前に大きな戦争があり今も時おり空爆が行われているという社会派的な要素もある。人工の月や人造人間といったSF的な要素や、007みたいなスパイ映画の様な場面展開もある。
登場人物全員が何かの秘密を抱えていて、一見すると何の変哲もない相互の人間関係が秘密が解き明かされると瞬時に崩壊し、タイトル通りの「消失」に至る。
まるでコントの様な軽妙な掛け合いで場内はしばしば笑いに包まれるが、次第に緊張感が高まり、悲劇的結末で終えるケラさんの手腕は相変わらず見事だ。ケラさんは深い所で人間を見ている。

客演の八嶋智人を含めて出演者はいずれも好演。
補助椅子が出る盛況だったのも由ある事だ。
公演は27日まで。

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