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2016/04/05

一之輔に言いたい事

春風亭一之輔は、しばしばマクラでこういう事を言う。

落語なんか真剣に聴かないで、と言った後で客席でメモをとる人の事を話題にする。
噺に入ってすぐにネタ(落語のタイトル)を書く人などがヤリ玉にあげられる。他にはプログラムの出演者名の上に〇やXをつけたり、点数らしき数字を書いたりといった例があげられる。
そうした人々を揶揄し、笑いを取る。
で、落語はノンビリと聴いて欲しい、でシメ。

どうやら一之輔は、客席でメモをとる人に嫌悪感を抱いているようだ。
こう言われて笑いの対象にされると、メモに対する圧力さえ感じるのだ。
寄席には色々な人がいる。初めから終いまで爆睡している人、高座を見ないで本や新聞、チラシを読んでいる人、最近はさすがに見られなくなったが携帯をチェックする人、様々だ。
基本的には演者や周囲に迷惑さえかけなければ許される(携帯は音と光を発するのでNGだが)。
客席でメモをとる人というのは、大半はアタシ同様にネタを書いている。それぐらいは書かずに覚えろよと言われるかも知れないが、記憶力に自信がないからメモをとってしまうのだ。
これが悪い事なのだろうか。

「ノンビリと聴いてほしい」というのも僭越ではあるまいか。
ノンビリ聴こうと、真剣に聴こうと、それは客の勝手だ。演者が要求するのは筋違いだ。
以前にも書いたが、寄席や落語会の入場料も近ごろでは3千円台、時には4千円というケースもある。
アタシがよく見に行く演劇では、歌舞伎などを除けば入場料は概ね4~6千円台だ。演劇の場合、出演者に加えて舞台装置、大道具、小道具、衣装など数十名のスタッフから成り立っている。
そう考えれば、落語会の入場料は決して安いとは言えない。
演劇同様、真剣に見る客がいても不思議ではない。

寄席や落語の世界というのはユルイ世界だ。
だからお互い、あまりウルサイ事は言わずに、メモをとる程度は大目にみて欲しい。

好漢、自重すべし。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

ネタも忘れるし、「ああ、このセリフいいなあ」と思ったセリフも忘れます。
同じ落語でもその日によって妙に心にひっかかる言葉もあります。
そういうのをメモしておいてブログにとどめるのは噺家に対するリスペクトだと思います。
とはいえ、まったくメモを取らずに、ポカーンと聴くのも悪くはないとも思います。
要は勝手にさせてくれ!

佐平次様
要は落語を聴くのに作法は不要で、他人様に迷惑にさえならなきゃ良いという事だと思います。それ以上は、余計なお世話!

高座の噺家は、客がメモを取る姿が目障りなのかもしれませんが、私も備忘録としてのブログのためにも、メモをとらないことには、忘れてしまいます。
もちろん、できるだけさりげなくメモっているつもりです。
演者や他のお客さんへの迷惑にならないよう配慮するのは当然。
一之輔、客のメモが気になるうちは、まだまだ、修業が必要(^^)

かつて、談春が、メモを取らせないようにでしょう、照明を極端に落していましたが、あれは、客に迷惑。メモを取らないお客さんも、暗すぎる照明は、居心地が悪いし、高座に目をこらすと疲れるものです。

お客さんで一番嫌なのは、開口一番以外の高座の途中で、ガサガサ音を立てて席に着く人かなぁ。
そういうことこそ、高座から注意して欲しいものです。

小言幸兵衛様
一之輔は、落語はノンビリ、ボンヤリ聴くものだという考えがあるようですが、それを客に押し付けちゃいけないんです。
口演中の客の出入り、気になりますね。でも一度、国立で演者の入れ替えを後方で待っていたら、係員から座席に着くよう促されてことがあります。あれは教育不足ですね。

こんばんわ。
以前に1度お邪魔しました。

私はメモに関しては両論あります。

自分が行った会をネットで検索して
出てきた時、メモをとってくれた方のおかげと感謝してます。

また、その方の切り取った部分の
センスの良さなどで、のちに同じ噺を
聞く機会があった際、
その切り取られた部分を
注目のポイントにもしてます。

ここまでは賛成意見です。

反面、もう少しスムースに
メモして欲しい方が
いらっしゃるのも事実です。

マクラの度に床に置いたバッグを持ち上げ、
ファスナーをジーーー、と音を立てて
手探りで中のメモ帳をガサガサと
音を立てて探す。

それを噺家が変わる度に何度もされると
イラっとするのも事実です。

以前、高座の最中にどうどうとスマホの
スイッチを入れて
スマホでメモを取った方が居ましたが、
流石に我慢出来ず注意しました。

高座の最中に着席する方、
または帰られる方。

事情はあるとは思いますが、
やはり近くの客にとっては
ツライです。集中力が途切れますから。

昨年、一之輔・小三治2人会で、
小三治のマクラの最中に
騒々しく音を立て周囲を蹴散らすように
帰って行った客も居ました。
日曜の昼間の会で。

同じく昨年、イイノホールでの鰍沢3作。
遅刻する方が余りにも多く、
ため息が出ました。

50人以上は遅刻してたと思います。
日曜の昼間の会で。

ななし様
ご指摘の点はその通りだと思います。何事にもマナーは大事で、私の場合メモは演者の終了時に書く、ボールペンのノック音がしない様に常に押したままにするなどを心掛けています。そうしたマナー上の注意なら分かりますが、メモそれ自体を嫌悪するような言い方には問題を感じた次第です。
途中の入退場は気になりますね。演者の入れ替えの時に入退場するのがマナーです。
小三治の客の場合は確信犯でしょう。

>メモ魔
私もメモをしますが、したくてしているわけではありません。落語家もそれが目障りなならば、寄席がハネた後に、出口付近やネット上に当日のネタ帳を張り出してほしい。そうすれば、メモ採る人も少なくなるでしょう。

林与志侍様
落語会では終演時にネタを張り出す所が増えましたが、寄席(定席)では国立演芸場を除きしていません。メモを取る人の多くはネタの記録ですから、他の演芸場でも張り出しはして欲しいと思います。

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