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2016/05/05

#27大演芸まつり「芸協二ツ目特選」(2016/5/4)

第27回大演芸まつり「芸協二ツ目特選~成り上がる二ツ目達~」
日時:2016年5月4日(祝・土)13時
会場:国立演芸場
<  番組  > 
前座・桂伸力『新聞記事』
柳亭小痴楽『一目上がり』
春風亭昇也『寄合酒』
神田松之丞『宮本武蔵~山田真龍剣』
桂宮治『お菊の皿』
ゲスト・三遊亭小遊三『弥次郎(序)』
~仲入り~
口上(三遊亭金馬日本演芸家連合会長、他)
春風亭昇々『最終試験』
瀧川鯉八『おちよさん』
ボンボンブラザース『曲芸』
桂伸三『宿屋の仇討ち』
(旧名・春雨や雷太。2016年3月に桂伸治門下に移籍し、桂伸三と改名)

毎年5月1日から10日まで国立演芸場では「大演芸まつり」が開かれている。4日は落語芸術協会が主催する会が行われた。今年の特色はゲストを除く全員が二ツ目で若手中心のメンバーにしたことだ。
彼らは普段から「成金」というユニットを結成し、積極的な活動を展開している。そうした努力の反映からか会場は満席、12時半の開場というのに10時には客が並び始めたそうだ(自由席)。アイドル並みに追っかけの女性ファンも出ているようで、通常の会場とは明らかに雰囲気が違う。
こうした人気が一過性に終わるのか、それとも新しい流れとなるのか、注目される。
ゲストを除き、短い感想を一言ずつ。

小痴楽『一目上がり』、先ずセンスが良い。こうした古典落語を演じても新しい感覚に東京落語の「粋」が備わっている。芸協らしい明るさ軽さを体現しており、やがて協会の看板を背負う存在になるだろう。

昇也『寄合酒』、見た目は「老けた落研」みたいだが、語りはしっかりしている。このネタはテンポがキモだが、短い時間に要領よくまとめていた。

松之丞『宮本武蔵~山田真龍剣』、若い人に受け容れられる講釈師を目指しているんだろう。寄席における色物としての講談の生き方として注目される。あまりハイテンション過ぎて聴いている方は疲れるけど。

宮治『お菊の皿』、話芸では真打クラスと言っても可笑しくないが、あのアクの強さには閉口する。東京落語の持つ「粋」とは程遠い。

昇々『最終試験』、このネタのどこが面白いのか教えて欲しい。面接でやたら固くなった男の表情や奇声だけが売りのようで、サゲもパッとしない。

鯉八『おちよさん』、ただ退屈した。ネットでは天才だのシュールだのと書かれていて、代表的なネタは動画サイトで公開されているが、ツマラナイだけでなく不快にさえ感じる。好き嫌いがハッキリ別れるだろう。

伸三『宿屋の仇討ち』、通常より短い時間の口演だったが、この噺のキモはきちんと押えていた。ややお祭り騒ぎ的な雰囲気の会場を最後に締めた実力を評価したい。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

都合が合わず行けなかったのですが、ほめ・くさんの記事で、疑似体験できました。

宮治は、少し曲がり角ですかねぇ。
前座時代は、あのパワフルな高座の魅力がアクの強さのマイナスを上回っていたように思いますが・・・・・・。
NHKを取ってしまったのが、今は裏目に出たかなぁ、などと思っています。
しかし、師匠を見習って、「爆笑」を求めず、「微笑を演じる」噺家になって欲しいし、それが出来る人だと期待しています。
鯉八は、私も相性が良くありません。

へぇ、雷太は伸治門下に替わったんですか。
知りませんでした。

小痴楽は、今の二ツ目さんの中では、頭一つ抜けているように思います。

連雀亭で聴ける間に、もっと小痴楽や信三の高座を楽しみたいものです。

この会は幸兵衛さんの記事を見て行く気になりチケットを取りました。全体的には期待通りで、芸協若手のパワーを再認識した次第です。彼らが今の人気を持続し将来とも固定ファンにするためには、未だ未だ努力が必要です。それには自分のファンだけではなく、それ以外の大多数の落語ファンに自分の芸がどう評価されるのかが大事だと思います。
宮治や鯉八の高座には特にそれを感じます。

小痴楽、高い評価ですね。
今風のミュージシャンのような風貌で、客受けもよく、芸も達者とあれば、
例の『笑点』メンバーもあり得るかな。
おっと、ほめ・く様はあの番組はお好みではないんでしたね。

福様
小痴楽、ちょっと褒め過ぎましたか。初代小痴楽は「笑点」創立時のメンバーでしたから、有り得るかも知れません。
その「笑点」ですが、歌丸司会になってから一度も見ずに終わりました。

私も行けなかったです。
どこがおもしろい?そういうギャグを本人が面白そうにやる人がいますね。
だんだん、ああいうのが主流になるのかと恐怖すら感じますが、まあ、その前にこちらはオサラバです。

佐平次様
この日の会場だと私のような爺さんは居心地の悪さを感じました。
独りよがりの芸はいずれ淘汰されていくでしょう。賢い人なら軌道修正するし、それが出来なければ忘れ去られるという世界だと思います。

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