柳家喜多八の死去
柳家喜多八が5月17日、癌のため死去した。
66歳だった。
覚悟はしていたが、
悲しい。
口惜しい。
思い出が多すぎて、
今はただ、ご冥福をお祈りする。
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地方に住む身にとって独演会などに行く機会は限られますが、
そんな中、一番足を運んだ噺家が喜多八でした。
「やかんなめ」「粗忽の釘」「棒鱈」「うどんや」等、
忘れられない高座がたくさんあります。
爆笑落語なのに全然下品じゃないところが大好きでした。
ひょっとしたら最後かもしれないと思いながらの
4月の牛込での二人会が最後になってしまいました。
ほめ・くさん同様悔しくて残念でなりません。
師匠の高座でたくさんたくさん笑わせてもらいました。
心よりご冥福をお祈りします。
投稿: nansemi | 2016/05/21 07:08
nansemi様
喜多八の死去が報じられて以来、当サイトの関連記事に数百人の方が訪れています。いかに喜多八が多くのファンに愛されていたかを示していると思います。
私の場合は4月23日の権太楼との二人会が最後でしたが、体調の悪い中で大ネタの『居残り佐平治』を演じました。こういう所に喜多八の美学を感じます。
ただただ残念です。
投稿: ほめ・く | 2016/05/21 09:21
志ん朝も喜多八も酒が悪かったかもしれない。
でも酒を呑むからああいう粋な噺も出来たんだと思います。
居酒屋のコップ酒の情景描写などつまらないテレビよりはるかに味を感じさせました。
淋しいなあ。
投稿: 佐平次 | 2016/05/22 10:19
佐平次様
志ん朝が「粋」なら、喜多八は「ダンディ」でした。その美学を貫いて逝ってしまいましたが、本望だったのでしょう。私たちとしては残念としか言い様がありませんが、今は心からお疲れ様と言ってあげたい。
投稿: ほめ・く | 2016/05/22 11:55