2016年5月の人気記事ランキング
5月の記事別アクセス数のTOP10は、以下の通り。
1 柳家喜多八の死去
2 落語家の「実力」って、なんだろう
3 #22三田落語会「さん喬・喜多八」(2012/10/27昼)
4 春風亭一朝一門会(2014/5/8)
5 小さん孫弟子七人会(2016/5/5)
6 小三治と喬・文・朝(2016/5/14)
7 #27大演芸まつり「芸協二ツ目特選」(2016/5/4)
8 #27大演芸まつり「落語協会五月まつり其の二」(2016/5/8)
9 【ツアーな人々】消えた添乗員
10 #68扇辰・喬太郎の会(2016/4/28)
好きだった噺家の死は、親友を失ったような気分になる。同じ思いの方も多かったのだろうか、1位の喜多八の訃報には1000人を超える方からアクセスがあった。いかに多くのファンから愛されていたかを如実に示している。
3位も過去の喜多八の高座に関する記事だが、癌の手術から復帰してとても元気な時期で、「前は虚弱体質なんてアザトイことを言ってけど、これからは瑞々しく行こうと思う」と語っていた。
喜多八の「粋」には東京の山手の香りがした。マクラで、吉原が無くなったのは良かったと言うのを何度か聞いた。こういう事をズバッと高座で言う噺家は喜多八以外にはおるまい。男だからといって誰もが女性を買うのを好むわけではない。
談志が亡くなった直後の高座で、いきなり「談志って、落語、下手でしょ」と客席に語りかけて驚かせた。談志ファンが聞いたら目をむきそうだが、こういう本音をシラっと言える所に喜多八の真骨頂があると思う。
そう、談志も先代圓楽も、決して上手い噺家ではなかった。ただ、それと噺家として魅力があるかどうかは別問題だ。2位に「落語家の「実力」って、なんだろう」という数年前に書いた記事がランクインしたが、これは永遠のテーマかも知れない。
噺が上手いというのは大事な要素ではあるが、それだけで落語家の実力が計れるわけではない。そこが落語という芸能の難しさであり、また奥の深さだと言える。
今月は常連と言える9位を除けばいずれも落語関係の記事だった。4位の「一朝一門会」はこの一門の充実ぶりの反映であろうし、7位の「芸協二ツ目特選」は今の芸協若手の人気ぶりを示している。
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もっともっと聴きに行けばよかったと思う毎日です。
投稿: 佐平次 | 2016/06/02 09:47
佐平次様
私は喜多八は寄席に似合う噺家だったと思うのです。特にマクラは、寄席の高座の方が面白かったという気がします。
投稿: ほめ・く | 2016/06/02 10:03