「稲田朋美」語録、その耐えられない軽さ
8月3日に発足した安倍再改造内閣で新たに防衛大臣に新任された稲田朋美氏が、国防に関してどのような発言を行ってきたか、一部を順不同で紹介する。
今後はこうした発言に沿って、防衛政策を進めるものと思われる。
「靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなくて、『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところでないといけないんです」(「WiLL」2006年9月号)
「祖国のために命を捧げても、尊敬も感謝もされない国にモラルもないし、安全保障もあるわけがない。そんな国をこれから誰が命を懸けて守るんですか」(「致知」2012年7月号)
「長期的には日本独自の核保有を、単なる議論や精神論でなく、国家戦略として検討すべきではないでしょうか」(「正論」2011年3月号)
「真のエリートの条件は2つあって、ひとつは芸術や文学など幅広い教養を身に付けて大局観で物事を判断することができる。もうひとつは、いざというときに祖国のために命をささげる覚悟があることと言っている。そういう真のエリートを育てる教育をしなければならない」(「産経新聞)2006年9月4日付)
「教育体験のような形で、若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうですか」「「草食系」といわれる今の男子たちも背筋がビシッとするかもしれませんね」(「正論」2011年3月号)
「でも、たとえば自衛隊に一時期、体験入学するとか、農業とか、そういう体験をすることはすごく重要だと思います」「(自衛隊体験入学は)まあ、男子も女子もですね」(「女性自身」2015年11月10日号)
「そもそも韓国は対日本に関しては、国際的常識の通用しない国ですが、その傾向は近年著しくなっています」(「正論」2012年11月号)
稲田氏本人が「私は産経新聞がなかったらたぶん政治家になっていなかった」と語っているように、語録の多くは産経新聞社発行の紙誌に掲載されたものだ。
良い子はマネをしないように!
【補足】
昨日3日のNHK正午のニュースで閣僚予定者の名前が紹介されていたが、その中で稲田朋美だけ初当選以来の「活躍」ぶりだけを映像で流していた。他の閣僚予定者はいずれも名前と写真だけの紹介だった。
おそらくNHKとして、「ポスト安倍」の最有力候補である稲田をヨイショしたつもりだろうが、明らかに公共放送の精神に反する。
« 新都知事を出迎えた1000人の都職員は仕事が無いのか? | トップページ | 2016年7月人気記事ランキング »
「ニュース」カテゴリの記事
- 小室夫妻がそんなに気になるのか(2022.11.01)
- 英国エリザベス女王の死去(2022.09.09)
- 「ひろゆき」って意外に世間知らずだね(2022.08.29)
- 安倍晋三元首相への国会の追悼演説の人選(2022.07.28)
- 派閥の長が統一協会票を割り振っていた(2022.07.21)
今でもあちこちで始まった自衛隊や海保、警察の新人教育の報道、ますます増えるのでしょう。
街頭インタビューで改造内閣について訊かれた若い男性が「稲田さんに期待する」と言ってる。
そういう世界になってきたのかと怖気をふるいました。
投稿: 佐平次 | 2016/08/04 10:18
佐平次様
稲田の防衛相起用でとりあえず中国や韓国との関係悪化は避けられないでしょう。北朝鮮の核開発阻止で連携しなくてはいけない筈なのに、です。安倍もそれを承知で起用したんでしょうから、ますますキナ臭くなるのは避けられません。
投稿: ほめ・く | 2016/08/04 11:03