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2016/08/06

「不倫」で世間が騒ぐ理由がわからない

ただいま「不倫ブーム」のようだ。この手のテーマを得意とする週刊誌には、毎号誰かの「不倫」記事が掲載されている。
この世に不倫のタネは掃いて捨てるほどあるだろうから、記事に困ることがないというのが報道側の利点といえる。
こうした報道があると、世間の声は不倫を行った人物を非難し、時には社会的制裁にまで発展する。そして不思議なことに当の本人が記者会見などを開いて、「世間をお騒がせしまして・・・」なんて謝罪までする。あれはいったい誰に謝ってるんだろうと、いつも疑問に思うのだ。

先ず「不倫」という用語に抵抗を感じるのだ。過去には「浮気」という言葉がよく使われていたが、なぜか今は「不倫」一辺倒だ。
似たような用語を辞書で調べると、定義は以下のようになる。
【不倫】道徳に反すること。特に,男女の関係が人の道にはずれること。(【人の道】人間としてふみ行うべき道すじ。)
【浮気】①異性から異性へと心を移すこと。②妻や夫など定まった人がいながら他の異性と情を通ずること。
【密通】妻あるいは夫以外の異性とひそかに情を通わすこと
【不貞】貞操を守らないこと。(【貞操】男女が互いに,異性関係の純潔を守ること。)

比べてみると「不倫」の定義だけは非常に抽象的だ。「人の道」といわれても個人によって捉えかたが違ってくる。「悪事はすれど非道はせず」なんて言葉もあるとおり、悪いことはしたが人の道に外れるようなことはしていないという言い方もできる。
それでも「不倫」という言葉だけが繁用されているのは、これも近ごろ流行りの「道徳ファシズム」に関係しているのではなかろうか。
それよりは「浮気」の方が明快な気もするが、「心を移す」を含めると範囲が広がりすぎる感もある。
「密通」がズバリだが、主に女性が対象になるのと、語感が古めかしいのが難点だ。
そうすると、残る「不貞」が最も適切な用語であると思う。
法律的には「不貞行為」とは「配偶者ある者が自由な意思に基づいて配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと」と定義されているようなので、以後は「不貞」に用語を統一する。

「不貞」は純粋に配偶者二人だけの問題だ。もし相手が許すならば何も問題ない。許さないとなれば離婚となるが、これも夫婦二人だけの、範囲を広げてもその家族たちだけの問題だ。
赤の他人が口をはさむ余地はまったくない。

既婚者にきいてみたい。あなたは今までに、あるいはこれからも「不貞」を一切しないと誓えるだろうか。誓える人(特に男性)はよほど貞操観念が強い人か、嘘ツキかのどちらかである。
女性のことは知らないが、男性でそういうチャンスがあって妻に絶対バレないとなったら、10人のうち9人は不貞をはたらくだろうと推定している(残る1人は、このワタシ)。
自らを省みれば他人の不貞を簡単に非難はできないはずだ。
現実に不貞はかなりの確率で行われているし、明らかになった後も夫婦関係を継続してケースだって多い。そこには様々な事情があるだろうし、他人はうかがい知れないことだ。

夫婦にしかわからない不貞問題を外野がとやかくいうのはもうよそうよ。特にマスコミは。
落語『明烏』の時次郎のセリフじゃないが、「あなた方には、他にやるべきことが無いんですか」といわれかねない。

今日8月6日、広島原爆忌。

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コメント

不倫のほうが浮気より本気度が強いのかな。
私は99人の一人です。

投稿: 佐平次 | 2016/08/06 09:47

佐平次様
感覚的には浮気は男で、不倫というと女性をイメージします。
いずれにしろ、ワタシには全く縁がありません。

投稿: ほめ・く | 2016/08/06 11:07

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