フォト
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« ブログの更新をスローダウンします | トップページ | 談志まつり2016(2016/11/21夜) »

2016/11/19

「志らく・喬太郎 二人会」(2016/11/18)

みなと毎月落語会「志らく・喬太郎 二人会」
日時:2016年11月18日(金)19時
会場:赤坂区民センター
<  番組  >
前座・立川らくぼ『権助魚』
柳家喬太郎『禁酒番屋』
~仲入り~
立川志らく『らくだ』

次期アメリカ大統領に決まったトランプの政権移行チームに、長男、次男、長女とその夫の4人が加わった。米国版四人組である。
閣僚の人事にまで口出ししているそうで、これじゃ北朝鮮と変わらないじゃないか。
こういう政治体制を米国民は望んでいたのだろうか。
選挙で得票の少なかったトランプが当選するなど、民主政治の欠陥も露わになってきた。
トランプだか花札だけ知らないが、ロクなもんじゃねぇ。

志らくの弟子を数えたら19人いる(一門だと20人になる)。おそらくは立川流の中の最大派閥だろう。やがて数にモノを言わせて立川流を乗っ取るつもりか。
談志の正統な後継者といえば志らくになるだろうから、次の家元としては順当といえる。
今秋からTVのワイドショーのレギュラーコメンテーターになったのも、権力奪取の布石かも。
って、冗談ですよ。

喬太郎『禁酒番屋』
疲れなのか覇気がない。座布団の色に合わせた着物で笑いを取ったり、髪の分け目をトランプに似せてみたり、アザトイ小技だ。
大して面白くもないマクラを延々と。どうやら持ち時間が45分ほどあるのに、ネタが15分程度なので時間稼ぎをしていた模様。
持ち時間が45分なら30分をネタにかけて、マクラを15分にすれば良いと思うのだが。これは主催者の意向なのか、本人のヤル気の問題なのか。
ここ最近の喬太郎の高座は、ハズレが多いね。

志らく『らくだ』
マクラで、ワイドショーは井戸端会議と言ってたが、その通り。
その井戸端会議が世論形成にけっこう大きな影響を及ぼしている。ネットの世界では既存メディアを否定する傾向にありながら、話題の多くはTVのワイドショーネタだ。ネットも、結局はマスメディアの掌の上で踊らされている。
志らくの『らくだ』だが、他の人の演じ方といくつか異なる点がある。
・らくだの兄貴分である”丁の目の半次”は、怒らせると身体を大きく回して怒りを表すクセがある。
・屑屋が月番にらくだの死を伝えると、月番が周囲の長屋の連中に伝えて、みな喜びのあまり踊りだす。
・なかの一人の「死んでしまえば仏だ」の一言で踊り騒ぎが収まる。
・屑屋が大家に酒と煮物を頼みに行くと、塩をまかれて追い返される。
・大家の家にらくだの死骸を担いでいった屑屋が、楽しそうな表情でカンカンノウを唄う。
・半次が屑屋に酒をすすめる際に、屑屋が3杯までで終わらせると約束してくれと頼むが拒否される。
・屑屋が飲むにつけ酔うにつけ次第に強気になっていくが、志らくの高座では3杯目が終わる辺りから屑屋の態度が急変する。
・屑屋が半次に、らくだが雨の中で地面に半次の顔を描いていて、理由を訊くと兄いと喧嘩して後悔しているとの返事だったというエピソードを紹介する。らくだの別の一面を見たと言うのだ。
・その後に、屑屋は地面に書いた兄いの絵を買わされる羽目になる。
・らくだの死骸を漬物桶に押し込む頃になると、屑屋は半次のことを”半公”呼ばわりする。
・サゲは、らくだの死骸を間違われた願人坊主が焼場の釜に入れられ、熱がってバタバタすると、屑屋がそれを見て「カンカンノウを踊ってる」。
ネタは最後の焼場シーンまでフルで演じられ、テンポの良さと独自のクスグリで面白く聴かせてくれた。
ただ、この『らくだ』という演目は社会の最底辺に生きる人たちの強かさや連帯感がテーマだと思うが、そういう味は薄かった。
やはり松鶴や松喬の地べたを這うような泥くささが、本寸法の様に思える。

この落語会では、過去の二人会でも1席ずつだったが、それなら持ち時間をフルに使ってタップリとネタを演じて欲しい。
そうでないと、ここの二人会には魅力が感じられない。

« ブログの更新をスローダウンします | トップページ | 談志まつり2016(2016/11/21夜) »

寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

喬太郎はそんな高座が多いですね、そのうち許されなくなる、、期待薄か。
志らく、あまりなじみがないのですが、ちょっとあざとい感じがしたことがその後足を運ばない原因になっています。

佐平次様
最近の喬太郎は手抜きが目立ち、本人も面白くなさそうに演じている気がします。低迷期かな。
志らくは好みの分かれる噺家でしょう。感覚の鋭さは買いますが、何を演じても同じ色に感じてしまう所が欠点です。

喬太郎師匠は働き過ぎです。ご本人が真面目で仕事を断れないのでしょうね。お身体の為にも、芸の為にも、減らすべきだと思います。
志らく師匠は苦手ですね。威張っていた落研の先輩を思い出します。演目のチョイスも高座の内容も素人臭い。まぁ落語が好き過ぎて噺家になった典型でしょう。そこには好感が持てますが。

落語マニア様
喬太郎は確かに仕事が多く疲れがあるかも知れませんが、それは不出来の言い訳にはなりません。多忙が原因なら仕事量をコントロールすべきでしょう。
志らくですが、落語に対する打ち込みや情熱は評価できますが、芸がそれに付いていっていない憾みがあります。どこまで本人が自覚しているのか、その点も不明ですね。

この時期恒例の会になったようですが、そうですが、一席づつになったんですか。

この会が始まった時に行ったんですが、前後半一席づつだったように記憶しています。
とすると持ち時間が夫々25分くらいですので、マクラもそれほど長くはなく結構楽しめたんですがね。

喬太郎のポジションを受け継げる落語家が現れないのが原因でしょうか。
ハマった時は面白い落語家だと思ってますので、低迷期なら早く抜けて出してほしいですね。

山親爺様
この会以外の「志らく・喬太郎二人会」にも行ってことがあり、そちらは2席ずつ演じていました。主催者の姿勢の問題なのか、演者になめられているのか分かりませんが、どうもしっくりと来ません。
喬太郎ですが、当人がつまらなそうに演じているのが気になります。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ブログの更新をスローダウンします | トップページ | 談志まつり2016(2016/11/21夜) »