« 「私はだれでしょう」(2017/3/14) | トップページ | 「雲助蔵出し ぞろぞろ」(2017/3/18) »

2017/03/17

語るに落ちる「昭恵夫人が100万円の寄付否定」

大阪市の学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長が発言した「安倍晋三首相から昭恵夫人を通じて100万円の寄付を受けた」が大きな波紋を広げている。
この件に関して昭恵夫人は「寄付した記憶は全くない」と話している。
籠池氏が寄付を受けたと主張した2015年9月の昭恵さんの講演に同行した政府職員も「寄付をするような場面はなかった」と証言しているという。
菅官房長官は、「夫人個人としても寄付は行っていないということだった」と述べた。

この記事から先ず読み取れるのは、昭恵夫人が「寄付していない」と言わず「寄付した記憶がない」と答えたことだ。
これなら万一寄付の事実が出てきても、稲田朋美防衛相と同様に「虚偽ではなく、記憶になかっただけだ」と釈明できるからだろう。
私なら他人に100万円も渡したら一生覚えているが、首相夫人ともなればその程度のことは忘れてしまう事もあり得るのか。
同行した政府職員が「寄付をするような場面はなかった」と証言しているのは噴飯ものだ。そりゃ、いくらなんでも職員の見ている前で金銭のヤリトリはしないさ。例え気付いても気付かぬふりをする、そういう職員でなければ首相夫人の随行は務まらない。

森友学園の疑惑の中心は、財務省が9億5600万円と不動産鑑定士が評価した土地を、埋まっているゴミの処理費用と称して8億2200万円値引きして1憶3400万円で学園側に払い下げたことに端を発する。
既に払ったゴミ処理代1億3200万円を差し引くと、森友学園は200万円で大阪の豊中市に8770平米の土地を取得したことになる。さらに学園には国土交通省から補助金として6000万円が出た。木造体育館への助成だという。
世の中に、こんな美味しい話ってないよね。
しかも財務省は売却金額を非公開とし、報道がされると一転して公開するというドタバタぶりをさらした。
これは臭いと思われるのは当然のことだ。

籠池泰典理事長が用地取得に手をあげたのが2013年。
昭恵夫人が森友学園の幼稚園で「ファーストレディーとして」と題する講演をしたのが2014年4月。
そして2014年から小学校の設立認可、国有地の払い下げへ準備作業が進んでいく。
森友学園が計画する新設小学校は「安倍晋三記念小学校」の名で寄付を募った。名誉校長に昭恵夫人が就任し、夫人の講演には政府職員が同行する。
森友学園で行なった講演で、夫人はこう言っている。
「こちらの教育方針は大変、主人も素晴らしいと思っている。(卒園後)公立小学校の教育を受けると、せっかく芯ができたものが揺らいでしまう」
だから小学校も作るべきと推奨したわけだ。
「主人も素晴らしいと思っている。」この言葉の威力は絶大だ。
安倍首相推薦の小学校と周囲が見たのは当然だ。
小学校の創設のために国有地をタダ同然で取得するには、安倍昭恵名誉校長の権威が絶大な効力を発揮した。

対する財務省の布陣も申し分ない。
2014年7月から2016年7月までの2年間に主計局長・事務次官を務めた田中一穂氏は、第一次安倍内閣の時の首相秘書官だった。
国有財産の管理の元締めである理財局長だった迫田英典氏は安倍首相の地元出身だ。

かくして9億5600万円の土地が、タダ同然で森友学園側に払い下げられたのである。
100万円の金が昭恵夫人側から渡されたのかどうかは23日の国会での証人喚問を待たねばなるまいが、いずれにしろ夫人が大きな役割を果したことは否定できまい。
森友学園への自身と夫人の関与を全面的に否定してきた安倍首相の責任問題が焦点になってゆく。

|

« 「私はだれでしょう」(2017/3/14) | トップページ | 「雲助蔵出し ぞろぞろ」(2017/3/18) »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

稲田の防衛省統率不能は国家の危機だといっても言い過ぎじゃないないです。
実質的な関東軍ですもの。
即刻安倍退陣です。

投稿: 佐平次 | 2017/03/18 08:16

佐平次様
防衛相のいわゆる「日報隠し」ですが、内容からすれば防衛省幹部としては公表されても不都合の無いものです。しかし政府としては公表されると極めて不都合。そう考えれば「政治の力」が働いたと考えるのが妥当で、森友学園問題と同じ構図です。
いずれにしろ首相と防衛相の責任は免れません。

投稿: ほめ・く | 2017/03/18 09:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「私はだれでしょう」(2017/3/14) | トップページ | 「雲助蔵出し ぞろぞろ」(2017/3/18) »