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2017/04/28

鈴本演芸場4月下席・昼(2017/4/27)

鈴本演芸場4月下席昼の部・7日目

前座・春風亭朝太郎『真田小僧』
<  番組  >
金原亭馬久『元犬』
林家楽一『紙切り』
金原亭馬治『強情灸』
橘家圓太郎『浮世床(本)』
ホームラン『漫才』
金原亭世之介『堪忍袋』
柳家三三『お血脈(序)』
だるま食堂『コント』
春風亭一之輔『化け物使い』
─仲入り─
花渡家ちとせ『浪曲・大久保彦左衛門』
古今亭菊春『宮戸川』
花島世津子『奇術』
金原亭馬生『包丁』
出演者全員『高座舞』

寄席というのは、先ず楽しくなくてはいけない。
鈴本4月下席は、落語以外にも紙切り、漫才、コント、浪曲、奇術、そして大喜利は高座舞と、実に多彩なプログラムで楽しませてくれた。
なので個別に感想を述べるのは大した意味がないのだが、いちおう参考までに。

馬治『強情灸』、この人の高座で客席が温まってきた。惣領弟子だが師匠とは異なる芸風。腕に乗せた灸を我慢する姿が可笑しかった。

圓太郎『浮世床(本)』、市馬の代演だったが、この日は圓太郎が正解。姉川の合戦で「あね、あね、あねはカワラケ」、「じゃ、妹は毛深い?」。最前列のお嬢ちゃん、分かりました?

ホームラン『漫才』、勘太郎が郷ひろみと同じ年で、客席から「えー!」。たにしが62歳で、また「えー!」。たにしが藤木孝のツイストの物真似で受けていたが、藤木はなぜ人気絶頂で歌手を引退したのか、謎だ。

世之介『堪忍袋』、石原慎太郎が堪忍袋に「小池百合子のバカヤロー!」と吹き込んでいた。高座舞ではパンダのかぶり物で活躍。

三三『お血脈(序)』、前半の善光寺の由来までで切る。クスグリでは、物部尾輿(もりやのおとど)が「日本は神国であるから仏法はまかり成らぬと」と、まるで森さんみたいな事を言って。森さんといえば歴代首相の中で体が一番大きく、脳みそが一番小さいと。

だるま食堂『コント』、初めて見る人も多かったようだが、「ウー、サンバ」では手拍子したり腕を振り上げたりと、盛り上がっていた。
この人たちは寄席の高座でも違和感がない。

一之輔『化け物使い』、仲入りで高座を落ち着かせる。最近の一之輔は風格さえ感じる。短い時間に手際よくまとめる手腕はさすがだ。隠居がのっぺらぼうの女に好みの顔を描こうとするのは独自の演り方か。

菊春『宮戸川』、身体の動きが独特。お花に言い寄られて、避けようとして半七が座布団からはみ出す動きは初めて見た。そんなに嫌がらなくてもいいのに、替わって上げたいくらいだ。高座舞でも活躍。

世津子『奇術』、この人のネタであるカードを3枚客に引かせて、それぞれを切り抜いた紙の形で当てる技は見事だ。あれはどういうカラクリなんだろう?

馬生『包丁』、演じ手が少ないネタだが馬生は得意としている。常から頼まれた寅が清元の師匠を口説くが、頭をポカポカと殴られ、怒って悪だくみをみな喋る。真相を知った師匠が今度は寅と夫婦になるのを持ちかける所が山場で、師匠の品のある色気がよく出ていた。

大喜利の高座舞、上手い人も下手な人も、恰好いい人もそうでない人も、賑々しく舞い踊る姿に会場は大喜びだった。

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コメント

そうですね、寄席はゆっくり温泉に浸かっているような気分でいたいですね。

佐平次様
温泉というより、大衆浴場に浸かったような気分でした。
こういう日は、面白かったの一言でもいいのでしょう。

世之介は『堪忍袋』を得意ネタとしています。
××のバカヤロー!
昨今のご時世では時事ネタはいくらでも盛り込めそうですね。
世之介の師匠は先代の馬生、あまり指摘されないことですが(されているかな?)、
先代馬生の弟子たちが今やベテランとなり、落語界を支える一柱となりつつあります。

福様
世之介は若い頃、一時期タレントをしていたせいか、こういう軽いネタはニンですね。馬生の死後、伯楽一門に移籍していますので、今の師匠は伯楽になります。
ご指摘の様に先代馬生一門は、今や一大勢力になり落語界の一翼を担っています。

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