フォト
2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 「春風亭正太郎・入船亭小辰二人会」(2017/4/19) | トップページ | 露の新治落語会(2017/4/23) »

2017/04/22

#455花形演芸会(2017/4/22)

第455回「花形演芸会」
日時:2017年4月22日(土)13時
会場:国立演芸場
<  番組  >
前座・笑福亭希光『のめる(二人癖)』
柳家緑君『初天神』
三笑亭小夢『長命』
しゃもじ『漫才』
桂佐ん吉『佐野山』
ー仲入りー
ゲスト・三遊亭遊雀『堪忍袋』
丸一小助・小時『曲芸』
雷門小助六『木乃伊取り』

緑君『初天神』、久々だが上手くなっているようだ。金坊がウソ泣きしながら、飴の購入を周囲に訴える姿が良く出来ていた。

小夢『長命』、初見。独特の語りのリズムとセリフの間がかみ合わず、客席が冷めていた。若奥さんに色気が感じられない。

しゃもじ『漫才』、沖縄出身の漫才師は珍しいのでは。ツッコミが振る話題をボケが聞き違えるというのが笑いのパターン。ネタも練られているしテンポも良く面白かった。

佐ん吉『佐野山』、一之輔と同期だそうで、マクラは専ら先日のNHK番組のプロフェッショナル。一之輔の年間900席一日に7席には、月に7席という噺家もいると。
ネタは東京でもお馴染みだが、内容は幾分異なる。大きな違いは大横綱が谷風ではなく小野川で、大阪相撲の出身だからだろう。小野川が若い頃は極道で親孝行をせぬまま両親を早く亡くしていて、佐野山の親孝行のために一肌脱ぐというストーリー。
佐ん吉の明解で確かな語りが生きていた。
この日の若手の中では格の違いを感じさせる出来だった。

遊雀『堪忍袋』、このネタは東京では3代目金馬や8代目柳枝が十八番としていて、現役の人もその流れで演じているケースが多い。
対する遊雀の高座は、最初の夫婦喧嘩の場面からサゲまで上方落語版で演じている。遊雀の眼力が活きた高座で、この日一番受けていた。

小助・小時『曲芸』、撥を斜めにくわえて先端にマリを挟んで五階茶碗を立てる芸は初めて見た。糸渡りで茶碗が落下してしまったのは残念。

小助六『木乃伊取り』、やや短縮版だったがテンポが良く面白く聴かせていた。飯炊きの清蔵が、かしくの手練手管にメロメロになってゆく過程も丁寧に描かれていた。
ただ、この人は強い声を出すと声が割れるため、聴き取りづらい時があった。清蔵が途中で標準語になる演じ方も、評価が分かれるだろう。

« 「春風亭正太郎・入船亭小辰二人会」(2017/4/19) | トップページ | 露の新治落語会(2017/4/23) »

寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

しゃもじ、聞いてみたいなあ。
沖縄頑張れ!

佐平次様
「しゃもじ」のネタで
ツッコミ「先日ね」
ボケ「そんな暗い話しよせよ」
ツッコミ「暗いって、何が?」
ボケ「だって、戦時中って言っただろう」
と言うようなヤリトリもありました。
会話のテンポが良かったです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「春風亭正太郎・入船亭小辰二人会」(2017/4/19) | トップページ | 露の新治落語会(2017/4/23) »