道徳の教科書に安倍首相の写真
上の写真、自民党の宣伝ビラではない。
驚くことに、小学校の道徳の教科書に掲載された写真だ。
最初は、「こういう人に絶対なってはいけない」という写真かと思ったら、そうではない。
文科省が進める道徳の教科化にともない、「特別の教科 道徳」が検定教科書として、小学校では2018年度(平成30年度)から、中学校では2019年度(平成31年度)から導入される。
私が住んでいる区では、小学校用の「特別の教科 道徳」が区役所などで展示され、各出版社の内容比較ができるようになっている。
冒頭に掲げた写真は「教育出版」の道徳教科書(小学校5年生)だが、「下町ボブスレー」の中で、「ポーズを決める安倍首しょう」というタイトルで掲載されている。他にも、東大阪市長の写真も載っている。
この教科書の編集者3人のうち2人が、育鵬社の道徳副読本の編著者であり、意図は明確だ。
教科書の現役の政治家を掲載することは、政党、政治家掲載の公平性にも反する。
ネットでは、日本中を「安倍晋三記念小学校」にするつもりかといった批判の声が多く寄せられている。
私の住む区の教育委員の中には複数の「日本会議」メンバーが含まれており、この様な教科書が採択される可能性があって油断ができない。
現在、各自治体では教科書の展示会を開いていて、自由に意見を投書できるようになっている。
保護者や市民として、積極的に声をあげてゆきたい。
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国が乗っ取られていますね。
世界的現象かもしれない。
投稿: 佐平次 | 2017/06/22 09:26
佐平次様
気が付けば日本は「安倍ファースト」の国に変貌したようです。お友達になれば国有地がタダ同然で手に入れられ、学校の新設も認可される。
汚れ役は「総理補佐官」という「茶坊主」が引き受けてくれるので、我が身は安泰。
投稿: ほめ・く | 2017/06/22 09:45