古今亭志ん橋一門会(2017/8/18)
「古今亭志ん橋もうすぐ芸道50周年~志ん橋一門勢揃い~」
日時:2017年8月18日(金)18:45
会場:日本橋社会教育会館ホール
< 番組 >
古今亭志ん松『元犬』
古今亭志ん陽『夏泥』
古今亭志ん好『鰻屋』
古今亭志ん八『粗忽長屋』
~仲入~
志ん丸・志ん吉『茶番 忠臣蔵五段目・山崎街道』
古今亭志ん橋『火焔太鼓』
(全てネタ出し)
志ん橋一門全員が顔を揃えるのは初めてとのこと。師匠のもうすぐ芸道50周年(実際は48周年)を機に一門会を開いた。
気が付けば、と言っては失礼だが、志ん橋門下は多彩な顔触れがそろっている。
弟子の中で古今亭志ん陽(志ん朝最後の弟子)、志ん好、志ん八は、亡くなった志ん五門下からの移籍で、他の3人は直弟子。
このうち、志ん八は9月下席から真打に昇進し、2代目志ん五を襲名する。
前の席に「うなじ」の綺麗な女性がいた。アタシは女性のパーツとして最も重要視しているのは「うなじ」なので、もう気になってしょうがない。
だから、あんまり落語に集中できなかった。
志ん松『元犬』、もしかして初見。一門の末弟。爽やかな感じで好感が持てる。軽いネタを丁寧に演じていた。
志ん陽『夏泥』、したたかな長屋の男と、気のいい泥棒との対比をくっきりと描き好演。
決して器用な人ではないし、客におもねるタイプではないので、人気はいま一つの感がある。
しかし、いずれこの人は化けると、そう信じている。
志ん好『鰻屋』、別名『素人鰻』だが、8代目文楽が十八番としていた同名のネタと混乱するので、このタイトルにしたのだろう。
客の若い衆と鰻屋の主人との掛け合いは良く出来ていたが、最大の見せ場である握った手から鰻がにゅるにゅると逃げ出す所作が見られなかった。もしかすると、そういう演出なのかな。
志ん八『粗忽長屋』、この人のトボケタ風情が、ネタのシュールさを一層増していた。最近聴いたこのネタの中ではベストと言ってよい。
志ん丸・志ん吉『茶番・・・』だが、落語ばかり続くとお客に負担がかかるからという趣旨らしいが、ここは落語で良かったのでは。
個人的には志ん吉の高座を楽しみにしていたので、ちょっとガッカリ。
志ん橋『火焔太鼓』、この人の高座は久々だった。アタシとは同じ年だが、志ん橋はアタシが物心がついた頃から風貌があまり変わっていない。
マクラからサゲまで大師匠志ん生の演出そのままだったっが、道具屋夫婦が醸し出す味わいはさすがだ。このネタは、やはり演者に年季が要るのだ。
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コメント
一之輔と志ん陽の切符、どっちか一枚といわれれえば後者を聴きたい。
疲れているのかなあ。
投稿: 佐平次 | 2017/08/19 10:29
佐平次様
若い頃にあんまりキラキラしているより、志ん陽の様なタイプの方が将来伸びてゆくと思います。
聴いていて疲れませんし。
投稿: ほめ・く | 2017/08/19 17:19