オペレッタ『ボッカッチョ』(2017/8/25)
浅草オペラ100周年記念『ボッカッチョ』
日時:2017年8月25日(金)14:00
会場:文化シャッターホール
原作:ジョヴァンニ・ボッカッチョ
作曲:フランツ・フォン・スッペ
台本/訳詞/演出:角岳史
< キャスト >
押川浩士:ボッカッチョ
三宅理恵:フィアメッタ
小貫岩夫:ピエトロ
里中トヨコ:ベアトリーチェ
小栗純一;ランベルトゥッチョ
小仁所伴紀:レオネット
(演奏)
東京オペレッタ劇場アンサンブル
内藤歌子(ヴァイオリン)
野間美希(ピアノ)
イタリア・フィレンツェの街は守護聖人のお祭りの真最中。
ピサへ仕事に出かけていた樽職人のランベルトゥッチョが故郷のフィレンツェに戻ってくれば、女房のベアトリーチェは他の男との浮気の真っ最中だったが、何とかその場を切り抜ける。
その様子を見ていたのが、世の中のスキャンダルを面白おかしく小説に仕立てる人気作家のボッカッチョ。彼の書く小説の世界にあこがれるパレルモの王子ピエトロと出会い、弟子にしてくれとせがまれる。
そんなボッカッチョも、ランベルトゥッチョの一人娘フィアメッタと出会い、恋に落ちる。だがフィアメッタに隠された秘密があった。
一方、ピエトロはベアトリーチェにぞっこん。
怒り狂うランベルトゥッチョを出し抜いて、それぞれの恋は成就するのか・・・。
オペレッタといのは今までに何度か観たが、今回は大正時代に一世を風靡した浅草オペラのオペレッタを観劇。
時は大正デモクラシーの時代、浅草オペラはロシア革命が起きて騒然とした1917年に勃興、関東大震災の1923年に終焉する。
遠い昔のことではあるが、浅草オペラを代表する作品『ボッカッチョ』の中で唄われた「ベアトリ姐ちゃん」や「恋はやさし野辺の花よ」はその後も長く愛唱されてきて、皆さんも一度は耳にされたことがあるだろう。
そんな懐かし浅草オペラ。
歌と踊りと笑いに包まれた舞台はとにかく楽しい。
当時の若者の西欧への憧れや、旧弊にとらわれない新しい倫理観への希求が根底にあったのだろう。
息苦しい明治時代から解放されたかのような大正の「モボ」や「モガ」、「ペラゴロ」 たちの息遣いが聞こえてくるようだった。
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コメント
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浅草オペレッタが今でも見られるのでしたか。
楽しそうです。
投稿: 佐平次 | 2017/08/26 10:34
佐平次様
東京オペレッタ劇場という団体が主催で、出演者は全員プロですが、庶民的な形式で上演していました。
印象としては、大衆演劇のオペレッタ版といった感じでした。
投稿: ほめ・く | 2017/08/26 11:47