« 落語協会真打昇進披露興行「古今亭志ん五」in鈴本(2017/9/26) | トップページ | 小池ニハマッテ サア大変 »

2017/09/28

「希望の党」と言うもう一つの「自民党」

選挙に出る度に所属政党を変えて「政界渡り鳥」の異名を持っていた小池百合子、しばらく自民党に納まっていたが、党籍を残したまま都知事に立候補して「都民ファーストの会」を作り、都知事に当選するや今度は国政政党「希望の党」を作った。
政治家としてこれといった実績は思い出せないが、機をみるに敏であることと、マスコミ操作が巧みなことだけで、小池百合子は今日の地位を築いたと言っても過言でなかろう。

今回もこうした才能を最大限に生かして、あっという間に政治舞台の寵児に自分を仕立て上げてしまった。
当初は、他の政党で今回の総選挙に落選しそうなメンバーばかりが集まり、まるで「選挙避難民の会」の様相を呈していたが、ここへきて何をトチ狂ったのか民進党が勝手に解党し希望の党に合流することを決めたようだ。
もっとも合流というのは民進党が勝手に思っているだけで、小池百合子側は個人面接で篩いにかけて選別すると言っている。
どっちの言い分が本当なのかは分からないが、腰砕けの前原誠司と手練手管に長けた遣り手とでは、最初から勝負になるまい。

その希望側の選別基準というのは憲法と安保政策だと公表している。つまり改憲と安保法支持の二つだ。
こう書くと、それじゃ安倍政権と変わらないじゃないかと思われるだろうが、その通りだ。
元々小池百合子の政治理念は安倍晋三に近い。
そして象徴的だったのは、安倍の永年の盟友の中山恭子が希望の党に加わったことだ。
脱原発だの情報公開だのと言っているが、所詮は付け焼刃。
立ち上げたばかりの都民ファーストの会の代表がコロコロ変わり、その過程は所属する議員でさえ公開されていない。
自分に都合のいいことだけ公開するという姿勢は、既に築地市場移転問題でも明らかだ。

選挙中は、おそらく反安倍政権を喧伝するだろうが、実はこれといった対決軸がないのだ。
今回も新党ブームが起きて(有権者もいい加減に目を覚ましたらどうか)、希望の党からはかなりの当選者が出るだろう。しかし、単独で過半数を獲得するのは到底無理だ。
一方、自民党はその影響を受けて議席を減らすだろうが、衆院の第一党は確保するだろう。
仮に、自民党が過半数を割り込むことになれば、自民・希望の連立政権が最も現実的だ。だって基本政策に違いがないことは、自民党の幹部が言っているではないか。その際には、何かと邪魔な公明党を閣外に出せる。
まさかそんな事は、と思う方もいるかも知れないが、かつての自民・社会連立政権よりよほど納まりがいい。
かくして、維新の党を加えた衆院の圧倒的多数が「改憲勢力」となる。
安倍晋三の永年の夢である憲法改正が、現実的な日程にのぼることになるわけだ。

小池百合子は、希望の出現で政権選択が拡がると語っていたが、むしろ狭まったと考えるべきだ。
今日の民進党の議員総会で、前原誠司が「名を捨てて実をとる」と言っていた。
フタを開けたら、実は安倍晋三の方こそが「名を捨てて実をとる」になることを憂慮している。

ここで狂句を一句、
女狐に絡め取られて貰い水
お粗末さまでした。

|

« 落語協会真打昇進披露興行「古今亭志ん五」in鈴本(2017/9/26) | トップページ | 小池ニハマッテ サア大変 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 落語協会真打昇進披露興行「古今亭志ん五」in鈴本(2017/9/26) | トップページ | 小池ニハマッテ サア大変 »