「今のうち解散」という愚挙
憲法第五十三条 内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。
その国会議員の4分の1以上の署名で国会の召集を求めて、はや3ヶ月近く経つ。憲法の条文には何日以内とは書かれていないが、精神からいえば「速やかに」召集すべきなのだ。
それを外交日程がどうだこうだとか、今は緊急事態だとか、いろんな理屈を並べて先延ばしして、ようやく国会を召集するとなったら、冒頭で解散するという。
これほど人を愚弄した話はない。
どうも安倍政権は法律に書かれてなければ何をしてもいいと思っているようだ。こういう人間に、道徳だの道義だのを語る資格はない。
安倍晋三首相は9月20日、国連総会での演説で核・ミサイル開発を続ける北朝鮮について、「脅威はかつてなく重大で、眼前に差し迫ったものだ」と強調した。
もし本当に脅威が眼前に迫っているのなら、なぜいま国会を解散し総選挙などを行う必要があるのか。
明らかな論理矛盾だ。
この度の解散は、「今のうち解散」と言うべきだろう。
自民党の支持率が高い「今のうち」
国会が開いて新大臣のボロが出ない「今のうち」
民進党がガタついている「今のうち」
北朝鮮の核やミサイルで国民が危機感を持っている「今のうち」
国民の事などどうでもよく、あるのは党利党略だけだ。
それを良しとする人は話は別だが、そうでない人は選挙で安倍政権に鉄槌を下さねばなるまい。
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憲法七条にだってほんとは反しているような気もします。
メイの後を追え!
投稿: 佐平次 | 2017/09/24 08:11
佐平次様
メイの後追い、是非期待したいですね。
でも、自民が減った分、維新だの希望なんとやらの補完勢力が埋めたのでは何もなりません。やはり野党協力で票を獲得して欲しいところです。
投稿: ほめ・く | 2017/09/24 09:20