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2017/10/14

「白酒・文菊二人会」(2017/10/13)

第9回文京らくご会「白酒・文菊二人会」

日時:2017年10月13日(金)19時
会場:文京シビック小ホール
<  番組  >
桃月庵ひしもち『寿限無』
桃月庵はまぐり『やかん(序)』
桃月庵白酒『氏子中』
古今亭文菊『棒鱈』
~仲入り~
古今亭文菊『あくび指南』
桃月庵白酒『佐々木政談』

降りそうで降らないは、貧乏人の嫁入り(振袖振らない)。
降らないと思っていたら、降ってくる。全く始末に負えない天候だ。
こういう日は落語でも聴いてスカッといきたい。
白酒と文菊、同じ古今亭一門ながら芸風も体型も、そして恐らく育ちも対照的な二人の会に出向く。

白酒『氏子中』
マクラで総選挙の話題。しゃべってから、選挙中にこういうのはいけないかなと言いながら、マスコミが中立なんて言ってるが中立なんて有り得ないなどと持論をはいていた。
ネタのあらすじ。
商用で出かけた与太郎が2年ぶりに出先から帰宅すると、女房の腹が膨れている。
問い質すと女房は、日頃から子どもが欲しいと氏神の神田明神に毎日参ったゆえ授かったと、いけしゃあしゃあと話す。
親分に相談すると、留守中に町内の若い衆が女房の所へ入れ替わり立ち替わり出入りしていたので、心配していたと。
親分は言うのには、子供が生まれた時、荒神さまのお神酒で胞衣(えな=胎児を包む膜)を洗うと、必ずその胞衣に浮気相手の紋が浮き出る。
与太郎は女房の浮気を疑い、その相手を探そうと出産後、氏子連中を集めて胞衣(えな)を洗う。
そうすると胞衣に、「神田大明神」と現れる。
与太郎が胞衣を見ると、浮き出た文字が「神田明神」。
「そーれ、ごらんな」
「待て、まだ後に字がある」
というので、もう一度見ると「氏子中」
でサゲ。
類似の『町内の若い衆』が頻繁に演じられているのに対し、こちらの噺は風習が廃れたせいか、あまり演じ手がいないようだ。
白酒の高座は、何とか亭主を言いくるめようとする女房と、半信半疑の与太郎との掛け合い、とりわけその時々の与太郎の表情変化で楽しませてくれた。

文菊『棒鱈』
前方の白酒から今日は文菊が中心とプレッシャーを掛けられていたが、私は品が良いので白酒のような毒舌が吐けないとお返ししていた。
このネタ、先日も聴いたばかりだが、改めて文菊が描く田舎侍の相手をしている女将(推定だが)のリアクションの巧みさに感心する。
水商売の女性特有の仕草や喋り方をよく研究している。こういう所が腕の見せどこなのだ。

文菊『あくび指南』
筋の展開といい、あくびを教わる男の表情や仕草といい、亡くなった喜多八を思わせる。もしかすると、喜多八から稽古をつけて貰ったのかも。
特長は、男の目的があくびを指南してくれる美女が目当てだったのが、実は指南者は男でかの女はその女房だったことを知り、がっかりする所から始まる。
あくびに至るセリフが途中から吉原の花魁との妄想に脱線してゆく箇所は、古今亭流。
熱演だったが、もうちょっと江戸前に軽く演じた方が良いのでは。
客席に江戸の風を送れるかが、この噺のポイントだと思うのだ。

白酒『佐々木政談』
白酒の演じる四郎吉は、その小賢しさが良く表現されていた。
私が佐々木信濃守なら、こういうガキは取り立てないけどね。

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コメント

朝日、東京は全然中立じゃないです。
読売、産経はとってないけれど、おそらくかなり激しいのでしょう。

投稿: 佐平次 | 2017/10/15 08:42

佐平次様
よく朝日と産経が比較されますが、産経の正反対は赤旗でしょう。共に、機関紙という点で共通です。
朝日であれどこの記者であれ、議員になると揃って自民党に行ってしまうんですから、底が割れています。

投稿: ほめ・く | 2017/10/15 09:54

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