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2017/10/15

笑福亭福笑独演会(2017/10/14)

「福亭福笑独演会 十年目」
日時:2017年10月14日(土)14時
会場:横浜にぎわい座 芸能ホール
<  番組  >
前座・笑福亭茶光『動物園』
笑福亭たま『バーテンダー』
笑福亭福笑『今日の料理』
~仲入り~
ゲスト・桂文治『掛取り』
笑福亭福笑『ちしゃ医者』

たま『バーテンダー』
舞台設定は文枝の『ぼやき酒場』に似ているが、新米のバーテンダーと客とのトラブルを小噺風につなげて一席にしたもの。酔客が同じ話を何度も繰り返したり、向かいの酒屋の配達員を客と間違えたりするところは『住吉駕籠』のパクリのようだ。
酔った客がグラスの中に吐いてしまったものを、間違えて他の客に出して、一口飲んんだ客が「なんだ、これは!」と怒ると、バーテンが「あちらのお客様からです」は秀逸だが、ちょいと汚いね。
でも受けていた。

福笑『今日の料理』
ルーチョンキ先生による中華料理の講座。作る料理はハチャメチャで、ツッコミが入ると「中国人、細かいこと気にしない」で押し通す。
料理を作りながら故郷の歌をと言って、ナポリ民謡を歌い出す。出来た料理が中華風五目炒めナポリターナ。
そして口癖が「腹に入ればみな同じ」。
全編これギャグ。
ルーチョンキ先生の「ワタシ・・・アルヨ」というのはゼンジー北京(日本人です)が使って一躍世間に流布した感がある。今ではネットで中国人を侮蔑する時に、常套句となっている。
実際の中国人が「・・・アルヨ」と言ってるのを聞いたことが無いのだが。

文治『掛取り』
先代文治のエピソードなどをマクラに本題へ。
狂歌の好きな大家との掛け合いだが、さっぱり面白くない。しゃべりのリズムが悪いのだ。
次の掛取りが寄席好きという設定で、ここから柳昇、彦六、桃太郎らの物真似を披露して、ようやく客席が沸いた。
久々に『源平』以外のネタを聴いたが、感心しない。

福笑『ちしゃ医者』
あらすじは以前に記事にしたものを引用する。
村人が急患だということでヤブ医者を訪れ、村人と医者の下男が医者を駕籠を乗せて患者の元に向かう。処が患者は既に死亡したということで、村人は急いで帰ってしまう。残された医者と下男が困っていると、通りかかった百姓が片棒は私が担ぐと申し出て二人は安心するが、その代りに駕籠の中で肥の入った桶を医者が両腕で抱える始末。駕籠が揺れる度に、桶の肥がチャポンとはねて医者の顔にかかり、医者は閉口する。
百姓は肥を汲むために立ち寄った家の婆さんに、肥を汲むお礼に何を呉れるのかと尋ねられる。「いや。今日は何もない。駕籠に医者がおるだけじゃ。」と返事する。「医者」と「ちしゃ」と聞き間違えた婆さんは、駕籠の中の肥桶に手をつっこんで中身を周庵の顔につけてしまう。怒った医者が婆さんを蹴り倒す騒ぎとなる。倒れ込んだ婆さんに息子が駆け寄り、医者を駕籠から引きずり出して殴りかかる。
「これ、何しゃさんす。痛いがな。」と医者。
「おのれは何さらす!母に足かけくさって!」と怒る息子を医者の下男が
「足でよかった。手にかかったら、命がないで。」
でサゲ。
福笑が上方でも最も汚い噺と言っていたが、その通り。
全編これスカトロジー。
「ウンコは誰もみな平等」なんて言いながら福笑はノリノリの高座で、客席は爆笑。

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コメント

もう掛け取りですか。
なんだか猥雑な落語会でしたね。
これもまた楽し、ですか。

投稿: 佐平次 | 2017/10/16 09:57

佐平次様
いかにも上方らしい猥雑さ溢れるネタが並びました。福笑とたまの師弟は東京でも固定ファンが多いようで、この日は二階席まで入ってました。

投稿: ほめ・く | 2017/10/16 11:43

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