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2017/10/17

「扇遊・白酒 二人会」(2017/10/16)

「扇遊・白酒 二人会」

日時:2017年10月16日(月)19時
会場:日本橋社会教育会館ホール
<  番組  >
前座・桃月庵ひしもち『元犬』
入船亭扇遊『棒鱈』
桃月庵白酒『山崎屋』
~仲入り~
桃月庵白酒『浮世床(本)』
入船亭扇遊『鼠穴』

ここんとこ雨ばかり。
洗濯ものは乾かないし、スーパーで買い物をしても歩きだから重い袋を下げて来なくいちゃいけない。
いい加減うんざりだ。

さて、扇遊が言っていたが白酒との二人会は初めてとのこと。ありそうで無かった組みあわせ。
でも、白酒とは昨日も仕事で一緒だったけど、二日続けて見る顔じゃないと、扇遊から先制口撃。これも珍しい。

前座のひしもち、センスの良さを感じる。有望。

扇遊『棒鱈』
最近では文菊のを続けて聴いているが、扇遊の方は時間も短く、全体にあっさりしていた。それでも噺のキモは押さえており、こっちの方が江戸前と言えるかも
なお、噺の終盤で1階の料理人がこさえていたという「鱈もどき」だが、レシピにはこうある。
「豆腐に刻んだナッツやゴマなどを混ぜて海苔で巻いて一旦揚げる」
胡椒のことは書かれていなかった。
食べると鱈の味がするそうで、興味のある人はお試しあれ。

白酒『山崎屋』
圓生や彦六も演じていたが、なかでも3代目金馬の十八番。現役では白酒が頻繁に演じている。
マクラで吉原や、花魁道中についての説明があり親切。これが分からないと、サゲが意味不明になる。
それにしても、ここの番頭は相当なワルだ。
噺には出て来ないが、先ず花魁を身請けするのに、親許身請(おやもとみうけ)とはいえ請け代がかかる。
花魁道中をする位だから最上級の大夫だっただろうし、これに嫁入りの持参金300両を加えると、かなりの大金を帳簿で誤魔化すことになる。
大旦那は金銭に細かいという設定になっているが、なぜ番頭のドガチャガに気付かなかったんだろうか。
「親許身請」だが、芸者・娼妓に身を売った娘を親が金を払って買い戻すことを意味する。 請け代は安くなるそうだが、それでも相当な金額が必要になる事には違いはない。
白酒は若旦那と番頭との丁々発止を中心にして面白く聴かせていたが、いくつかミスがあったのは残念。

白酒『浮世床(本)』
本を読む男の表情だけで場内は爆笑。
このネタは白酒の顔芸で魅せるので、ライブで見るしかない。

扇遊『鼠穴』
陰惨なストーリーだが、扇遊の高座ではさほどそれを感じさせなかったのは、やはりこの人の人柄のせいか。
オリジナルの改変や、独自のクスグリを加えることなく、ひたすら真っ直ぐに演じるのが扇遊の特長だが、それでも客を惹きつけるのはこの人の芸の力である。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

とても満足した会でした。「山崎屋」は構成が複雑、「鼠穴」は仰る通り陰惨で、どちらもあまり好きな噺ではありませんでしたが、今回はとても楽しめました。軽い二席とのバランスも良かったのでしょうね。

YOO様
おっしゃる通り楽しい会でした。
初めての二人会ということでしたが、組み合わせも良かったです。

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