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2017/11/08

「ツばなれ」の池袋演芸場11月上席(2017/11/7)

池袋演芸場11月上席・昼の部7日目

前座・林家喜之輔(本職は紙切りだそうだ)『牛ほめ』
<  番組  > 
柳亭明楽『粗忽の釘』
北見翼『和妻』
橘ノ圓満『元犬』
瀧川鯉朝『反対俥』
一矢『相撲漫談』
三笑亭夢太朗『おしくら』
神田松鯉『赤穂義士外伝・天野屋利兵衛』
~仲入り~
新山ひでや・やすこ『漫才』
柳亭小痴楽『あくび指南』
古今亭寿輔『猫と金魚』
東京ボーイズ『ボーイズ』
柳亭楽輔『笠碁』

「ツばなれ」という言葉がある。業界用語なんだろう。
一ツ、二ツと数えて九ツまではみな「ツ」が付いているが十からは「ツ」がつかない。だから「ツ離れ」となる。
寄席などで客が10人以上になれば「ツばなれ」、と言った具合に使うようだが、この日の池袋演芸場は正にこの状況だった。
最近、経験したことない程の不入りだ。メンツは決して悪いわけじゃないのに。
正確にいえば、開演時は数人だった。寿輔が高座に上がった時に「16人」と言っていたので、ようやく二桁に乗っていたわけだ。
「寄席ブーム」「落語ブーム」なんて、どこ吹く風。

こんなに少ないと客として不安な気持ちになってくる。誰か来てくれないかと祈るような気分になり、階段から下りてくる足音がすると、ホッとする。
出演者の失望感と、客の緊張感という、奇妙な取り合わせ。

寿輔が「これだけ少ないと落語家だってやる気になれない」と言っていたが、本音だろう。
「誰のせいでもない、あたしのせいだ」とも。
だって楽屋と客席の人数が同じぐらいだもん。
色物の人たちはそこそこ頑張っていたが、噺家で熱演と言えるには鯉朝の『反対俥』ぐらいか。夢太朗が『おしくら』で貫禄を見せていたが、他は総じて良くなかった。

客の入りが悪いから、出来が悪いのか。
出来が悪いから、客の入りが悪いのか。
卵が先か、鶏が先か。
まあ、こういう日もあるさ。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

そうでしたか。
圓生、談志がこの寄席でたくさん集めたとは聞いておりますが・・・
小痴楽の新進俳優に比すべき風貌をもってしても呼べませんか。
結局、芸しか人を呼べないんですね。

福様
末廣亭から来た寿輔が、向こうも少なかったけど、これほど酷くはなかったと言っていたので、日も悪かったのでしょうか。

学生時代の人形町末廣とか根津のなんとかなんて一桁、寝ころがって(末廣)みました。
「つなし」という居酒屋にときどき行きます。
定員14・5人の店、欲張りですね。
たいていつばかりです^^。

佐平次様
かつては左程珍しい光景ではなかったんですが、近ごろではあまり記憶にない寂しい入りでした。
あれじゃ出演者の交通費も出ないだろうと、心配になります。

芸協の池袋の昼席のようだ・・・
という例え(悪口?)を見聞きした事がありますが。
トリの楽輔師も大変ですな。他人事ながら出演料が気になります(/_;)。

蚤とり侍様
国立も芸協の時は入りが悪いですし。
池袋は昼夜入れ替え無しですから、ギャラは雀の涙でしょう。

芸術協会はなぜ不入りなんでしょう。
歌丸、小遊三、昇太が例の番組で有名なくらいで、他の知名度がないからでしょうか。
技量の問題ではない気がします(事実、古典の名手もたくさんいますし)
されど、かくいう私も落語協会メインで見ています。

福様
昭和の名人、上手と言われる人たちはみな落語協会で、現役の人はその伝統を受け継いでいるわけです。老舗の各種落語会や名人会などでも落協の人が圧倒的ですし、古典落語に限れば技量の差は歴然としていると思います。
芸協の中で古典を演じる人が冷遇されていた時期があったのも、影響しているのでしょう。

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