« 人形町らくだ亭(2017/11/29) | トップページ | 四の日昼席(2017/12/4) »

2017/12/02

「公益法人」と聞いて呆れる大相撲

「相撲が国技だって、オレ呆れけぇっちゃたよ。確かに国技館でやってるから国技なんだろうが。
もし大相撲が国技って言うんだったらだな、本場所と本場所の間には力士たちが全国の学校だの会社だのを回ってだよ、(相撲の)指導だの何だのしてるんなら、そりゃ国技だと認めてやってもいいよ。
けど、奴らがそんなことしてるのを聞いたことがねぇ。
たまに来るのは、祝儀が欲しい時だけだ。」
以上は、立川談志が演じた『相撲風景』という落語のマクラ部分だ。

子どもの頃、母親は「相撲取りは男芸者」と言っていた。
地方巡業ともなれば、その地元の興行師が巡業を仕切っていたが、多くはヤクザだった。
もしかすると、今でも実態は変わらないかも知れない。
相撲取りの贔屓、いわゆるタニマチだが、そのスジの人もいるだろう。
力士や親方と暴力団との関係がたびたび噂されるのも、そうした土壌があるからだ。

私は小学生の時から大相撲が大好きで、ラジオの実況放送は欠かさず聴いていた。親にねだって相撲雑誌も買っていた。
今でも、大相撲のTV中継は在宅している限り必ず観ているし、本場所も何度か観戦している。
だから、相撲ファンと言っていいだろう。

相撲協会といっても実態は部屋の親方、一門の連合体だ。
協会の理事は、それぞれの一門からの代表者で構成されている。だから一門の利益代表でもあるわけだ。協会の役員が相撲茶屋の利権に絡んでいるとの噂が絶えない。
力士が引退して親方になるためには、親方株を取得せねばならないが、億単位の金が動くとされている。

大相撲を純粋なスポーツと思ったら大間違いだ。
審判役である行司は各相撲部屋に所属しているが、そんなスポーツは他にない。
他に勝負審判が土俵下で眼を光らせているではないかという反論もあろうが、これとて部屋の親方衆が勤めている。
プロ野球でいえば、各球団の監督が試合の審判をしているようなもので、到底純粋なスポーツとは言えない。
大相撲はショーでもある。
ショーというと否定的に取る人もいるだろうが、どのショーだって演者はみな真剣に取り組んでいる。
力士たちだって、少なくとも本場所は真剣勝負している。

私はそうした「いかがわしさ」を含めて大相撲が大好きなのだ。
だから、昨今の暴力事件だの横綱の引退騒動だのを冷ややかに見ている。
まあ、あの程度のことはあるでしょう。
あんまり相撲にクリーンなものを求めてはいけない。
「公益法人」なんてガラじゃないのだ。さっさと「公益」を返上した方がいい。

大相撲に不満があるとすれば、マス席の値段が高すぎること。それも要りもしないお土産だの飲み物だのが勝手に付けられ、高くなっている。
そんな余計なものを取り払って、一人1万円程度にすれば、もっと多くの人が観戦できると思う。

|

« 人形町らくだ亭(2017/11/29) | トップページ | 四の日昼席(2017/12/4) »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

あんな馬鹿高い升席が満員になる、ここにもいろんな「忖度」がうごめいていいるのではないかと邪推します。

投稿: 佐平次 | 2017/12/03 10:45

佐平次様
マス席も良い所は企業や有力後援者の接待用として押さえられているので、一般の人がなかなか入手できない。ひとマス10万円以上出せる個人客なんて限られています。
だから国技だの公益だのは似合わないんです。

投稿: ほめ・く | 2017/12/03 11:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 人形町らくだ亭(2017/11/29) | トップページ | 四の日昼席(2017/12/4) »