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2018/02/03

国立演芸場2月上席(2018/2/2)

国立演芸場2月上席・2日目

前座・春雨や晴太『つる』
<  番組  >
三遊亭遊里『饅頭こわい』
ナイツ『漫才』
三遊亭遊馬『佐野山』
山上兄弟『奇術』
柳家蝠丸『昭和任侠伝』
~仲入り~
三遊亭遊喜『熊の皮』
桂小文治『長屋の花見』
鏡味味千代『太神楽曲芸』
三遊亭小遊三『蒟蒻問答』

東京に二度目の雪をもたらした2月2日、朝方晴れる予報だったが昼過ぎまで雪はちらついていた。もっとも霙まじりだったせいか、地表の積雪はなかった。
国立の2月上席は芸協の芝居。
悪天候の平日にかかわらず、客の入りは良かった。

ナイツ『漫才』
先日見たばかりで、ネタもかぶっていた。
最後にBeatlesの”Hello, Goodbye”をツッコミ役が歌い、ボケ役が合の手を入れるというギャグは大して面白くなかった。

遊馬『佐野山』
芸協期待の若手真打の一人、重低音の声質は落語家より歌手に向いていると思われるほど。
落協では歌奴が十八番としていて頻繁に高座に掛けているが、あちらの演じ方はカラッとした滑稽噺仕立て。対する遊馬はオリジナルの講談『谷風の人情相撲』に近い人情噺風に仕立てていて、対照的な演じ方だ。
内容に説得力があるのは、芸の確かさだろう。

山上兄弟『奇術』
あの小さな坊やたちもすっかり青年に成長。昨年からは芸協の高座にも上がっている。
カードマジックからイリュージョンまで、多彩な奇術で楽しまてくれた。

蝠丸『昭和任侠伝』
今日は古典ばかり続くのでと断って新作落語を。
上方の桂音也が創作したもので、1970年代に人気があった東映の高倉健、鶴田浩二、藤純子らが主演した任侠映画のパロディ。
任侠映画の主人公に憧れて真似をしようとするが、次々と失敗する男の話。
上方では2代目桂春蝶が得意ネタとしていたが、蝠丸とは同じ痩せ型という共通点がある。
もっとも蝠丸は、山田洋次監督の御指名で「栄養失調の男」役で映画出演したことがあるそうだから、正札付きである。

遊喜『熊の皮』
明るく陽気な高座スタイル。
気弱でお人好しの甚兵衛さんの造形が良かった。

小文治『長屋の花見』
昨日思ったのだが、風貌が先代にちょっと似てる気がする。
季節を先取りしたネタだったが、本格古典の味わい、結構でした。

小遊三『蒟蒻問答』
小遊三が入門した頃までの噺家というのは末っ子が多かったそうだ。親の跡取りの必要性がなく、親の方でもあまり期待しなかったからだ。
小遊三も落語家になると言ったら、家族の団欒の中に入りづらくて、家を出たとのこと。
それが今では、長男なぞが平気で入門してくる。それだけ時代が変わったと。
相撲協会も落語の協会も、一門の連合体という共通点があるという。だから役員とても協会全体の事より、自分たちの一門のことを優先する。
芸協副会長がそう言うんだから間違いないだろう。
以上が相撲協会理事選の結果についての感想だった。
ネタの演じ方は、マクラを含めて志ん生流で、小遊三の明るい芸風とよく合ったいた。

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コメント

遊馬はいいですね。相撲噺は今うけるんでしょう。
昔の噺家のイメージは町内の剽軽、ある時は気難しいおじ(い)さんであったのが、今の遊馬のような中堅落語家たちは、フツーのリーマンに見えます。
知識は豊富でしょうが、志ん生のように自然と醸し出す可笑しみに欠けるような気がして・・・ここのところが長短あると感じます。

投稿: 福 | 2018/02/04 07:54

これはぜひ行かずば。

投稿: 佐平次 | 2018/02/04 09:41

福様
志ん生は不世出の人ですから別格です。あの芸に近づくのは無理です。
遊馬はいいですね。着実に階段を上っています。

投稿: ほめ・く | 2018/02/04 11:42

佐平次様
国立はシルバー割引で1300円で入れるので、お得感があります。この日は顔づけも良かったです。

投稿: ほめ・く | 2018/02/04 11:47

当方この芝居の3日目、4日目に行きました。
演目を簡単に報告致します。
2月3日
開口一番  元犬  春風亭昇市
  厄払い     三遊亭遊里
  太神楽     鏡味味千代 
  壺算      三遊亭遊喜
  漫才      ナイツ
  やかん     三遊亭笑遊
  仲入り
  清水の小政   日向ひまわり
  湯屋番     桂小文治
  奇術      山上兄弟
  提灯屋     三遊亭小遊三
  終演後豆撒き
  一番笑いがおこっていたのはナイツのところでした。
  でも、初心者の客が多かったせいか、全体的にいい
  雰囲気の客席でした。ごく僅かのおしゃべりな迷惑客
  を除けば。でもすぐに止めていたのでよかったです。
  仲入り後の小文治の湯屋番は若旦那の軽い感じが耳
  に心地よかったです。
  トリの小遊三は、豆撒きが控えていたためか、急ぎ
  気味の感がありましたが、軽妙な感じで聴いていて
  らくでした。
  4日目はまた稿を改めて記載いたします。

投稿: ぱたぱた | 2018/02/13 21:25

ぱたぱた様
国立恒例の豆まきの日に行かれたんですね。
小文治はいかにも若旦那が似合いそうです。

投稿: ほめ・く | 2018/02/14 09:16

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