平成29年度「花形演芸大賞」の受賞者
3月29日に、平成29年度「花形演芸大賞」の受賞者が以下の通り発表になった。
【大賞】
笑福亭たま(上方落語)
【金賞】
江戸家小猫(ものまね)
三遊亭萬橘(落語)
ストレート松浦(ジャグリング)
菊地まどか(浪曲)
【銀賞】
桂福丸(上方落語)
桂佐ん吉(上方落語)
鈴々舎馬るこ(落語)
雷門小助六(落語)
大賞が笑福亭たまになったのは当然だろう。むしろ遅すぎたくらいで、本当は昨年受賞にすべきだった。
新作が多いが、私はたまの古典に注目していた。非常にきっちりとした古典を演じながら、たまらしい個性が活きている。
いずれ上方落語界の中心的存在になると確信している。
銀賞にも二人の若手が受賞しているのは、昨今の上方落語の充実ぶりを示すものだろう。
桂吉坊の名がないのが不満ではあるが。
色物から江戸屋小猫とストレート松浦が金賞に選ばれたのも注目される。二人とも素晴らしい技能の持ち主だ。
浪曲から菊地まどかが選ばれたが、コツコツと花形演芸会に出演を重ねた努力が実ったものだろう。
金賞に萬橘が選ばれたのも順当で、来年は大賞目指して頑張って欲しい。
当ブログはただいまお休みだが、あまり嬉しかったでこれは臨時号。
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