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2018/05/16

よこはま文菊開花亭(2018/5/15)

第23回「よこはま文菊開花亭」 
日時:2018年5月15日(火)19時
会場:横浜にぎわい座 芸能ホール
<  番組  >
前座・橘家かな文『一目上り』
古今亭文菊『あくび指南』
古今亭文菊『火焔太鼓』
~仲入り~
古今亭文菊『百川』
(3席ともネタ出し)


先日のかめありリリオホールでの落語会で、マナーの悪い観客について触れたが、具体的にはこういうことだった。
開演10分ほど前に席に着こうとしたら、男が座っていた。私がチケットの座席を確認していると、その男は隣の席に移りながら、私に背中を向けたまま後ろの席の人に「もう来ないだろうなんて(言ってたのに)、来ちゃったよ」と話しかけた。くだんの男は二人連れで、他に後方の席の4人が同じ仲間だったようだ。仲間同士の会話とはいえ、失礼な話だ。
この二人連れの方は、公演が始まると隣席の人にサゲを教える。後方の4人連れはお構いなしにおしゃべりをする。周囲の人が目配せしても気付かないようで、何度も繰り返す。会話の中で「つまらない」という言葉が聞こえた時は前方の席の人が振り返って睨みつけたので、さすがにおしゃべりをやめた。
ここまで酷い客には会ったことがないので、呆れた。
こういう人ばかりでは無いんだろうが、この会場には二度と行く気になれない。

そこいくと、横浜にぎわい座にはそういうお客はいません。

前から文菊の独演会には一度行こうと思っていたので、この日出向く。
第23回「よこはま文菊開花亭」とあるが、確か以前は地下の「のげシャーレ」で行っていたと思う。大きな会場に移ってから何度目だろう。
入りは1階席8分といった所か、独演会としてはマアマアだろう。

ちょっと残念だったのは、『あくび指南』『火焔太鼓』の2席は最近聴いたばかりだ。
違いは何かというと、この日はより気合が入っていたことだ。かつ、より丁寧に演じていた。やはり自分の会だと意気込みが違ってくるのだろう。

『あくび指南』は志ん生流の古今亭の型ではなく、男があくび指南所の前を掃除していた女性につられて、あくびの指南を受けに行くというもの。
演じ方からすると、喜多八から教わったのではと推察する。船の揺れ方や煙管の持ち方が喜多八そっくりなのだ。

『火焔太鼓』は一昨日観たばかりで、これもこの日の方がより丁寧に演じていた。改めて感じたのは、文菊の武器は目の使い方だ。目でモノを言わせている。
2席でおよそ1時間を要したが、あまり負担に感じなかったのは、文菊が適度に息抜きを作っていたせいか。

3席目の『百川』は、この人では初。
このネタ、若手が演じると百川の主人が若く見えてしまいがちだが、さすが文菊の高座では老舗の料理屋の主という雰囲気を出していた。
他も総じて登場人物の演じ分けがしっかり出来ており、好演だった。特に百兵衛の造形が良かった。

もうちょっと軽く演じて欲しいと思う事もあるが、こういう演じ方は文菊の個性と考えるべきかも知れない。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

ものを音をたてて食べる、袋がガサガサ音をたてる、食いもんの交換をする。いちいち細部にコメントを入れる。高座に無縁のことで、盛りあがる。ケータイ、何度注意しても鳴る、鳴る。
三三の毒の効いた注意がイキ「この場合、談志師匠なら云々」
最近、めっきり衰えたという川柳が「聴きなさい!」って怒るのも無理じゃない。
静かに聞こうよ、寄席はさ、って思います。

福様
寄席は芝居なんかと違ってゆるい場所なので、多少のことは寛容にしているつもりです。
しかし、記事に書いた様なことは、許し難いと思います。最低限のマナーは守って欲しいですね。

せめて自分が迷惑老人にならないようにと気を付けていますが、身じろぎなんかも後ろの人はイヤだろうなあ。
それにしてもひどすぎる連中ですね。

佐平次様
迷惑はお互い様の所もあるので、大抵の事は我慢しますが、ここまで酷いと。
土地柄でないことを願っています。

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