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2018/07/22

ならず者国家「イスラエル」

Photo

上の写真(クリックで拡大)は、イスラエルがパレスチナ自治区の周囲に張り巡らせた「壁」だ。
私が現地に行った2005年には未だ建設中だたので、こうした写真が撮れた。左側に立つ人と比べ、いかに巨大な壁であるか分かると思う。
イスラエルの壁は、しばしば「ベルリンの壁」に比する向きもあるが、これに比べたらベルリンの壁などオモチャだ。だって壁を乗り越えて逃亡できたのだから。
こんな壁に囲まれて暮らさねばならない人の身になってよ。まるで監獄の中につながれているような気持になるだろう。

この地には元々パレスチナの人々が住んでいた。そこへ「ここは我々の約束の地だ」と言ってユダヤ人が入ってきて、建国を宣言してしまう。
背景にはイギリスの二枚舌外交やアメリカの思惑、ドイツでのホロコーストといった問題があった。あまり知られていないが、旧ソ連もユダヤ人に対する迫害が酷かったので、イスラエルが出来るとこれ幸いと、多数のユダヤ人を送り込んだ。
こうした大国の思惑がイスラエルの後押しをしたのだ。

それでも当初の方針は、パレスチナとイスラエルの共存だった。
処が、イスラエルはヨルダン川西岸やゴラン高原などの他国の領土を侵食する一方、パレスチナの人々を隅へ隅へと追いやっていった。今や国土の大半はイスラエルが実効支配している。
当然のことながらパレスチナ人は抵抗する。
それに対してイスラエルは、先ほどの様な巨大な壁で囲ってしまった。

写真の「壁」は、パレスチナ自治区のベツレヘムに対するものだ。ベツレヘムといえばイエスの生誕の地であり、多くのクリスチャンが巡礼に訪れる場所だ。
またベツレヘムのパレスチナ人は穏健で知られており、聖地を壁で仕切る必然性などない。
余談になるが、この地の警察官の制服は日本から支給されてもので、日本の警察官と同じ服装。現地ガイドが嬉しそうに紹介してくれたのを憶えている。
ベツレヘムにある生誕教会を世界遺産に登録したことが気に食わず、米国のトランプ大統領がユネスコからの脱退を指示した。
また、トランプはエルサレムをイスラエルの正式な首都と定め、アメリカ大使館を同地に移転させることを決めた。
どこまでパレスチナを虐めれば気が済むのだろう。
「ならず者」同志は気が合うということか。


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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

公用語をヘブライ語にするという、かつてのニッポン帝国をまねるな。

佐平次様
数え切れぬほど国連の非難決議を受けながら全て無視し、ひたすら米国の庇護と軍事援助に頼る国。ならず者としか言いようがないですね。

かつて自らがドイツやポーランドなどで「ゲットー」に押し込められ弾圧されたのと同じ蛮行をパレスチナ市民に行っていると言わねばなりません。人道上、国際的に厳しく指弾されるべき。

Yackle様
パレスチナのガザ地区には、イスラエルの妨害で支援物資の搬入が出来ません。陸路は遮断されていますし(救急車の通過も認めない)、海上から船で搬入しようとすればイスラエル軍の艦船によって阻止されます。
長い歴史の中で迫害され続けた民族が、どうしてこの様な事が出来るのか、理解できません。

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