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2018/08/26

四代目桂春團治襲名披露公演(2018/8/25)

上方落語会「四代目桂春團治襲名披露公演」
日時:2018年8月25日(土)13時
会場:国立演芸場
<  番組  >
笑福亭べ瓶『時うどん』
桂三若『宿題』
桂きん枝『悋気の独楽』
―仲入り―
『口上』下手より司会の桂三若、桂きん枝、桂春團治、三笑亭夢太朗 
三笑亭夢太朗『目黒のさんま』
春之輔改メ
四代目桂春團治『親子茶屋』

8月の国立演芸場の特別企画、上方演芸会は「四代目桂春團治襲名披露公演」。上方の大名跡襲名とあって出向いた次第。

べ瓶『時うどん』
2度目だがこの人は上手い。翌日にアホが一人でうどんを食いに行く場面での、うどん屋のリアクションが良い、二人の会話の「間」のとり方も良い。下手な人が演じるとどうしても不自然な感じになるが、両者がチグハグなのに自然体なのだ。
久々にこのネタで笑えた。

三若『宿題』
初見、華のある落語家だ。拠点を東京にしているそうだが、東京の落語ファンにも受け容れられる雰囲気を持っている。
師匠の文枝作のお馴染みのネタで、父親が会社の新入社員から問題の解き方を教わるという部分はカットしていたが、面白さは十分伝わって来た。話のリズムが良いせいだろう。

きん枝『悋気の独楽』
来年の小文枝襲名を控えていて、後の「口上」で司会者から「襲名を控えただいま心を入れ替えている所です」といじられていた。
このネタは東京の寄席でもお馴染みだが、元々は上方のネタを東京に移したもの。筋はほぼ同じだが、本妻が定吉に饅頭を食わせた時に、嘘をつくと血を吐いて死ぬと脅して妾の居所を吐かせる所と、この場面に女中のお竹が同席している点が東京と異なる。
疑問に思ったのは、定吉が妾からいつ悋気の独楽を貰ったのかがはっきりしなかったこと。定吉が本妻から言われていきなり懐から取り出し、使い方を解説し始めるのは唐突の感があった。もしかして、妾から定吉に独楽を渡す場面を忘れたのだろうか。あるいは上方の演じ方がこうなんだろうか。

『口上』
通常は襲名の口上を受ける側は黙って座ってるだけだが、この日は自分に都合が悪いことを言われると、春団治は相手に訂正させていた。そんな訳で口上の大半が春団治ときん枝の掛け合いに費やされていた。
最後の手締めが東京と異なり、2-2-3(手拍子はチョチョンのチョン)拍子だった。

夢太朗『目黒のさんま』
昨年、日本演芸家連合に就任。
季節を早取りしたネタで、今年も秋になると寄席で何べんも聴かされることになるだろう。

春團治『親子茶屋』
先代の十八番だったネタを。
数ある上方落語の中でも最も上方落語らしいネタだと言えよう。東京落語には廓噺というジャンルがあるが、対する上方は茶屋噺だ。
この噺では、前半は父親が道楽息子を説教するが、若旦那の方はいっこうに堪えず、却って父親を馬鹿にして怒らせてしまう。番頭の機転で父親は仏事を理由に外出するが、実はこの父親も大変な遊び人。向かう先は新地の茶屋で、芸妓を上げての茶屋遊び。
後半は、父親がいなくなったのを幸いに新地に向かった若旦那。茶屋の2階でこの父親と息子がバッタリ出会うという筋になっている。
先代の春団治や米朝のように、このネタは演者に粋さが求められる。そこの所に行くには未だ距離があるなという印象だ。
新たな春団治像が描かれることを期待したい。

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