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« ワザオギ落語会(2018/9/15) | トップページ | 「夏祭浪花鑑」と落語 »

2018/09/18

国立演芸場9月中席(2018/9/17)

国立演芸場9月中席・7日目

前座・三遊亭ぐんま『初天神』
<  番組  >
三遊亭ふう丈『ライザップ寿限無』
三遊亭丈二『極道のバイト達』
丸山おさむ『物真似』
春風亭百栄『強情灸』
林家正雀『七段目』
─仲入り─
すず風にゃん子・金魚『漫才』
柳家小ゑん『長い夜 改Ⅱ』
ダーク広和『奇術』
三遊亭圓丈『前座チャンネル』

自民党総裁選っていうのをやってるらしい。先日、NHKなんぞは立ち合い演説会の中継までしていたが、自民党員しか投票権がないのに、意味が分かぬ。どちらかと言えば石破の方は未だマシだが、いずれにしろ自民党内のコップの中の嵐で、しょせんは目クソ鼻クソ。

国立の9月中席はトリが三遊亭圓丈、そういえば久しく聴いてなかったなと思い起こし、敬老の日の7日目に出向く。
国立としてはまあまあの入りだった。小ゑんが客席に向かって「努力すれば出来るじゃない!」と言っていたので、平日は客が少ないのだろう。

ふう丈『ライザップ寿限無』
師匠に倣ってか、寿限無のパロディーだ。父親が子どもが病弱なので逞しく育って欲しいと、体を鍛えるのが趣味の住職に子供の名前を相談に行く。
こっから先はお約束。フーンといった程度。

丈二『極道のバイト達』
喬太郎が謝楽祭の案内をしたときに、この人の名があがっていた。バーテンダーの資格を持ってるようだ。
兄貴分である大阪のヤクザの組長が弟分の東京のヤクザの組長の元へ訪ねてくる。ところが組長と子分二人以外はみなバイト。組長のことを店長とよび、定時になるとタイムカードを押して帰ろうとする。子分の一人が相手の組員に刺されたので仕返しに殴り込みに行くのだが、それには残業手当を払うことになる。そうしないとブラック企業(最初からブラックだけど)にされる。組の事務所に残った兄貴分の組長が、バイトの面接に来た女子高生に面接するが、却って彼女から堅気になるよう勧められ、バイトを探すか、となる。
丈二は一時期大阪で修行したことがあるようで、上方弁が達者な点を活かしたネタだ。適度にギャグをちりばめ面白く仕上げていた。

丸山おさむ『物真似』
初見。昔懐かしい声帯模写スタイルで、いきなり天皇の物真似から入った。
御三家の真似では形態物真似を披露して会場を盛り上げていた。
歌唱力があるし芸達者だし、もっと寄席に出て欲しい芸人だ。

百栄『強情灸』
この日は本格古典で。兄いが灸の熱さに堪えられず身体のあちこちを叩きながら、まるで稀勢の里というギャグが受けていた。

正雀『七段目』
いかにもこの人らしい芝居噺仕立てで演じる。一つ一つの所作が丁寧で綺麗だ。
最後に彦六の真似で「奴さん」、中村歌右衛門の真似(知って人が少ないだろう)で「姐さん」の踊りのサービスがあった。

すず風にゃん子・金魚『漫才』
NG!

小ゑん『長い夜 改Ⅱ』
このネタも何度目かだが、良く出来ている。
「高田馬場のスタバの女子大生」「北千住のデニーズに来た親子連れ」「青山のバーの気取った男」「渋谷センター街の青学生ラッパー」の描写をオムニバスで繋ぐ。
その光景を宇宙(そら)と大地が見つめているという、落語にしては雄大な 構想だ。

ダーク広和『奇術』
この日は視覚に訴えるネタを披露していた。

圓丈『前座チャンネル』
久々だったが、急に年を取った印象だ。高座に見台を置き、その上に台本を置いて、それを見ながらの高座となった。
最初は前座が余興をやるので、それを師匠が審査するという説明だったが、実際には前座が落語を演じて師匠が解説(審査なのか評価なのか不明)するというもの。
前座が初めは小咄から入るが、次第に「時そば」へ。しかも口演中に扇子を客席に落とし、前列にいたお婆さんが拾ってバッグにしまう。これでは高座が続けられないと楽屋から扇子を送るが、これがまた客席に落ちてお婆さんがバッグに入れてしまう。仕方なく前座は丼の汁をそっくりすすって、最後はソバを手づかみで・・・。
このネタ、どこが面白いのか、最後まで分からなかった。
もしかして玄人向きなのか?

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コメント

百栄の『強情灸』はいつぞや池袋で聴きました。彼の新作と同じ、危機に遭遇した個我がどんな反応を見せるか、ということで、この噺なんでしょうか。
NHKの対談で、米丸は新作はウケる方が稀少、殆どが捨てるもんだと文珍に語っておりました。

福様
確かに新作は難しいのでしょう。その時は受けても時代が変わると古びてしまうこともあります。
小ゑんが自虐的なマクラで語っていました。

古典でも出来た時は皆新作・・・by今輔
感慨深いですな。( ^^) _旦~~ 粗茶ですが  

中沢家のような、その師匠だけの新作もありますし。
後世に残るのは千にひとつですかね。

白鳥師が未来の落語中興の祖になったりして。もちろんifですよ、IF・・・・
まさか!!!

蚤とり侍様
白鳥のいくつかの作品は他の演者によって高座に掛けられていますから、後世に残るかも知れませんね。上方の文枝の作品は既に古典になりつつありますし。

ご無沙汰いたしております。国立9月中席は毎年圓丈がトリの芝居でもあり、正雀、小ゑん、百栄を聴きたくて16日の番組に出向きました。演目は次のとおりでした。
開口一番 寿伴  子ほめ
 三遊亭わん丈  来場御礼
 三遊亭彩大   演歌の貴公子
 丸山おさむ   ものまね    
 春風亭百栄   桃太郎
 林家正雀    紙屑や~深川(踊り)
仲入り
 ロケット団   漫才
 柳家小ゑん   鉄の男
 奇術      ダーク広和
 噺家と万歩計  圓丈 
ほめ・くさまの記述にあるとおり、圓丈が急に老けた印象で、演目は前方のわん丈や彩大のほうが面白かったです。
一番笑いをとっていたのは小ゑんだったと思います。

ぱたぱた様
圓丈についてやはり同様の感想を持たれましたか。切れも薄れたような印象でした。
片や小ゑんは若若しいですね。年を感じさせません。

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