フォト
2023年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 漁色家だった「勝海舟」 | トップページ | 扇辰・喬太郎の会(2018/9/8) »

2018/09/08

鈴本9月上席・昼(2018/9/7)

鈴本演芸場9月上席昼の部・7日目

三遊亭あおもり『たらちね』
<  番組  >
桃月庵こはく『ざる屋』
ダーク広和『奇術』
林家正蔵『新聞記事』
三遊亭歌武蔵『漫談』
おしどり『漫才』
蜃気楼龍玉『親子酒』
柳家さん生『動物園』
鏡味仙三郎社中『太神楽曲芸』
隅田川馬石『元犬』
─仲入り─
ホームラン『漫才』
桂文楽『六尺棒』
春風亭一之輔『牛ほめ』
林家二楽『紙切り』
桃月庵白酒『厩火事』

鈴本の9月上席昼の部は、雲助の弟子が3人揃い、惣領弟子の白酒がトリ。その7日目に出向く。
平日の昼にも拘わらず満席だった。

こはく『ざる屋』
白酒の弟子で今春二ツ目に昇進した。悪い出来ではなかったが、やや荷が重かったか。このネタをやるには「深川」が唄えるようにしないと。

ダーク広和『奇術』
手品師というよりは手品解説者、毎回ネタを工夫してくるのに感心する。

正蔵『新聞記事』
こぶ平時代からよくこのネタを掛けていたっけ。

歌武蔵『漫談』
定番の漫談を。この日最も受けていた。

おしどり『漫才』
楽器を使った漫才が減ったので貴重な存在。
男性の方が針金を使って色々な形を作るのが芸になっている。

龍玉『親子酒』
この人は寄席の浅い出番ではこのネタが多い。
どちらかというと「陰」の芸風なので、滑稽噺の持ちネタが少ないのかも。

さん生『動物園』
久々だった。一見とりとめのないマクラだったが、ちゃんとネタに繋がって いた。

馬石『元犬』
この人が演じる犬が実に可愛らしい。イリューシンの様な手の動きと独特のしゃべりに幻惑される、不思議な芸だ。

ホームラン『漫才』
久々に「あなたは神を信じますか、私は信じません」を聞いた。二刀流と両刀使い、同じ様な意味だが語感が全く違うのは面白い。

文楽『六尺棒』
この人も久しぶりだった。名跡を継ぎながら芸風を継がない典型的な芸人だ。80歳とは思えぬ声の張りで、まだまだ元気。

一之輔『牛ほめ』
落語はナマが全て、その通りだ。だからナマで聴かなければ意味がない。
この人の高座は特にそう言える。同じネタでも昨日と今日では中身を変えるからね。

二楽『紙切り』
この日のお題は、「二刀流の大谷選手」「台風」。

白酒『厩火事』
会話をしていて相手がピンボケで話がかみ合わない人っていうのが偶にいるが、白酒の演じるお崎さんは正にその通りだ。 
だから仲人の旦那が度々いらいらして、「夫婦喧嘩の原因は完全にお前だ!」と言って怒り出す。
まるでヒモの様なぐうたら亭主に一生懸命につくす女性というのは今でも少なくない。そうした女性心理をついているから、このネタにリアリティがある。
白酒の描くお崎さんは実に色っぽい。

« 漁色家だった「勝海舟」 | トップページ | 扇辰・喬太郎の会(2018/9/8) »

寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

正蔵の「新聞記事」。
浅草で聴きました。声が大きくて勘違いのドジをはっきり際立てせていました。ニンに合った噺なのかもしれません。

福様
正蔵は寄席でこのネタを頻繁にかけています。軽い滑稽噺がこの人のニンだと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 漁色家だった「勝海舟」 | トップページ | 扇辰・喬太郎の会(2018/9/8) »