フォト
2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« なんだかスッキリしない「カルロス・ゴーン」逮捕劇 | トップページ | テアトル・エコー「おかしな二人」(2018/12/4) »

2018/12/02

国立12月上席(2018/12/1)

国立演芸場12月上席・初日

前座・柳家ふくびき『子ほめ』
<  番組  >
柳亭信楽『弥次郎』
東生亭世楽『尿瓶』
三笑亭可龍『古手買い』
一矢『相撲漫談』
一龍際貞水『赤穂義士銘々伝~槍の前原』
~仲入り~
あさひのぼる 『ギター漫談』
柳亭楽輔『替り目』
宮田章司『江戸売り声』
三笑亭夢太朗『阿武松』

今年もアッと言う間に師走を迎えてしまった。歳を重ねるごとに時間が短く感じる。時間軸が対数目盛になっているようだ。「老人老い易く 学成り難し」である。
国立演芸場12月上席は芸協の芝居、その初日に。土曜日だというのにガラガラだった。しかし高座は熱気があり、充実した内容だった。

信楽『弥次郎』
初見。
二つ目に昇進したばかりなので実力は前座と謙遜していたが、リズムが良く面白く聴かせていた。

世楽『尿瓶』
初見。
当代は3代目で200年ぶりの名跡復活とされているが、初代三遊亭圓生が一時期名乗っていたらしいという程度で、過去の詳しい事は分からないようだ。
ネタでは尿瓶に花を活ける場面を丁寧に演じていて好演だった。これによって、騙されたと知った侍の怒りが伝わってくるのだ。

可龍『古手買い』
最近あまり寄席で聴かれない噺で、聴きどころは与太郎をバカにした古着屋の番頭に、兄いが胸のすくような啖呵を切るのと、それを真似した与太郎の間の抜けた啖呵の対比。ここは『大工調べ』に似ている。
可龍の流暢な語りが活きていた。

一矢『相撲漫談』
前にも感じたのだが、相撲漫談を標榜するなら大相撲についての造詣が深くなければなるまい。漫談の内容がスポーツ紙や週刊誌のネタの域を出ないのだ。

貞水『赤穂義士銘々伝~槍の前原』
久々で、板付きの高座だった。師走に入ったのでこれからは赤穂義士伝の真っ盛りだ。
槍一筋で赤穂藩の仕官がかない、やがて吉良邸討ち入りに参加した義士の一人である前原伊助の出世談。
グッと引き込まれるのは、やはり芸の確かさ。やはり講談はこうでなくっちゃ。

あさひのぼる 『ギター漫談』
初だったが、観客に「そうだろう!みんな!」と投げかけ、観客が「そうだ、そうだ」と返す、なかなか勢いのある芸で楽しめた。

楽輔『替り目』
貴乃花が離婚した。相撲部屋を解散したので、もう「稽古(景子)は要らない」。そんなマクラから酒飲みのネタ。楽輔が描くこの亭主が実に可愛い。

宮田章司『江戸売り声』
客席のリクエストの応えて、「唐辛子」「大阪のおでん」売りなどの珍しい売り声を披露していた。ますます元気だ。

夢太朗『阿武松』
江戸時代は現役の関取が親方を兼ねていたんだね。強い力士になると阿武松の様に藩のお抱えになることもあった。
このネタに登場する武隈も錣山も阿武松も現役の親方の名前だが、武隈の当時の四股名は竹熊だったようだ。
夢太朗は随所にクスグリを入れながら楽しそうに演じていた。

« なんだかスッキリしない「カルロス・ゴーン」逮捕劇 | トップページ | テアトル・エコー「おかしな二人」(2018/12/4) »

寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

もうケイコはいらない、うまいなあ。
可龍はいいですね、せんじつ初めてみましたが。

佐平次様
三笑亭可龍、芸協期待の若手です。当代は3代目ですが、古くは初代正蔵が名乗っていたという名跡です。古典を磨く姿勢に好感を持ちます。

芸協で知名度があるのは、米丸、小遊三、昇太、米助、夢之助、鶴光でしょうか。
次いで、鯉昇、桃太郎、文治かな。みなTVで顔が売れているからです。
志ん朝が地方へ行ったときに「頑張って笑点に出られるようになってください」と励まされたという話を思い出しました。

福様
昔も今も、一流の芸人はある時期になるとTVのバラエティの仕事はやめます。世間の人はそれを知って欲しいですね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« なんだかスッキリしない「カルロス・ゴーン」逮捕劇 | トップページ | テアトル・エコー「おかしな二人」(2018/12/4) »