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2018/12/13

国立演芸場12月中席(2018/12/12)

前座・三遊亭ぐんま『初天神』
<  番組  >
入船亭小辰『金明竹』
入船亭扇蔵『子ほめ』
東京ガールズ『音曲バラエティ』
柳家さん八『小言念仏』
古今亭志ん橋『出来心』
─仲入り─
ニックス『漫才』
入船亭扇辰『紋三郎稲荷』
翁家社中『曲芸』
入船亭扇遊『棒鱈』

国立12月中席は落語協会の芝居、代演の少ない2日目に出向く。平日の昼にしてはマアマアの入り。

ぐんま『初天神』
白鳥の弟子にしてはまともな古典だった。

小辰『金明竹』
店の主人が与太郎に留守番を言いつける繰り返しがややしつっこかったかな。店に戻ってきた主人に言付けを説明する女房が、説明に窮すると店の奥に引っ込もうとする動きは独自の演じ方か。

扇蔵『子ほめ』
年齢を「数え」で表す習慣がなくなったので、このネタのサゲが分かりづらくなった。考えてみれば月日も年号も「1」から始まるのだから、年齢も「1」から始まるというのが合理的かも知れない。「ゼロ歳児」っていうのは変だもの。

東京ガールズ『音曲バラエティ』
三味線演芸の女性ユニットは貴重な存在。艶やかで結構でした。『勧進帳』も良かった。

さん八『小言念仏』
久々だ。入れ歯が合わなくて、と言っていたが喋りは流暢だった。このネタ、念仏と小言のリズムが大事だが、そこはベテランらしく演じていた。

志ん橋『出来心』
堅実な高座だが、このネタではもっと軽みが欲しいところ。

ニックス『漫才』
クオーター(そう見えないが)の姉妹で、ニックスという芸名はアメリカ人の祖父の名前だそうだ。二度目だが、前よりボケとツッコミの役割が明確になっていて今回は面白いと思った。

扇辰『紋三郎稲荷』
この人の鉄板ネタ。

扇遊『棒鱈』
数年前までは実力派の中堅というイメージだったが、今では「上手」の一角を占めている。元々から芸の確かさでは折り紙つきだったが、そこに華やかさが加わり芸に艶がでてきた。
この日も登場人物が活き活きと描かれていて好演。

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コメント

さん八は談志に破門されて先代小さん門下になった人。
先代小さん門下は今や高齢ですが、芸が熟していて演芸の重要な地位を占めていますね。
先代の徳でしょうか。

小劇場の帰りにポスターをみて食指が動きましたが、、なんだか忙しくもないのに忙しい日々です。焦りかな。

福様
今の東京落語界は5代目小さん門下で支えられていると言っても大袈裟ではないでしょう。やはり人徳ですね。

佐平次様
やはり師走ですから何かと忙しない気分になってきます。この席はバランスが取れていて、良く出来た番組だと思います。

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