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« 落語『転宅』の「お菊」をどう演じるべきか | トップページ | 笑福亭鶴瓶が2018年度芸術選奨の文部科学大臣賞を受賞 »

2019/03/25

「禁煙」ファシズム

最近、舞台で喫煙シーンのある演劇を観にいくと、開演前にそうした場面があることが予告され、使うタバコは無害のものであるとか、希望者にはマスクが配られることもある。
そこまで神経質になる必要があるのだろうか。どうもヤリスギの感がある。
もっと気楽にいこうぜ。
ドラマなどで喫煙シーンがあると抗議を受けることがあるようだが、もはや狂気としか思えない。


私自身はタバコを一度も吸ったことがない。生まれながらの気管支喘息のためにタバコは吸わない。
だが、他人の喫煙には寛容だ。「タバコ、いいですか?」と訊かれれば必ず「どうぞ」と答える。
他人の嗜好には出来るだけ寛容でありたい。


タバコを吸わないかわりに、酒は飲む。飲酒によって他人に迷惑をかけたことも少なくない筈だ。
人間が集団で生活している以上、知らぬうちに迷惑を掛けたり掛けられたりしている。
だから、どこまで許容するかという問題だと思う。


私が若い頃は、男性でタバコを吸わないのは少数派だった。列車など乗り物、映画館や劇場、飲み屋や喫茶店、人の集まる所はどこでも紫煙モウモウだった。会社も喫煙者だらけだった。
「受動喫煙」なんて、そんな生易しいもんじゃなかった。
だが、迷惑だと思ったことはない。
むしろ、タバコを吸う人を羨ましく感じていたほどだ。


喫煙者を見ていると、イライラを鎮めるのに効果的なようだ。怒りや動揺をタバコで鎮めている光景を何度も見てきた。ああいう人は、今はどうやって精神を鎮めているのだろう。
タバコには、会話の「間」が取れるという効果もある。何かを答える際に、喫煙で「間」が取れる人は優位である。
落語の『たちぎれ(たちきり)』で、いきり立つ若旦那を番頭が諫める場面があるが、番頭が悠々とタバコを一服してから説教を始めるのが実に効果的で、タバコのシーンが無かったら気の抜けたものになっただろう。


このままだと、やがて「禁酒法」なんて出来るんじゃないかと、この酒飲みは危惧している。


話は変わるが、近ごろやたら「平成最後」「平成最後」が連呼されているが、「だから何だ」と言いたい。
何事も始めがあれば終りがある。
それだけのことだ。

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コメント

私もタバコは吸いませんが(こればかりは性に合わない・・回りで喫煙しても苦にはならない)、ここ数年の嫌煙は行き過ぎと思います。
年子の兄貴は禁煙の時、些細な事で(禁煙のイライラも有り)親友を殴ってしまい、禁煙はイカンと禁煙を止めたのが、高校2年の頃でした・・笑笑。

今日の鈴本は、こぶ蔵の代演での圓太郎師の真田小僧は得したかな。ヒザ前の扇遊師の一目上がりには大笑い・前座噺でも真打が演じるとこうも違うとは(@_@;)。小菊さんは時間の都合かあっさりと(/_;)。
さん喬師の幾代餅は鉄板すぎて目から鼻水が・・・
待ってましたの掛け声が私だけで、それを受けての、さん喬師のお約束(それほどの芸人ではない、ではサヨウナラ)を聞けたのは嬉しかったです。
PS 余韻に浸って車中での一人酒盛りが過ぎで、電車を乗り過ごしのは、嬉し恥ずかし初体験。

蚤とり侍様
鈴本下席、日程が合わず行けそうもありません。圓太郎や扇遊の実力者が演じると前座噺も俄然面白くなるのでしょう。
飲み過ぎの乗り越しは私も経験済みですが、会社の同僚で新橋から東海道線各駅に乗って浜松まで行った豪傑がおりました。

私も喫煙経験ありませんでしたが、昨秋、気管支喘息の仲間入りさせられ「残り人生発作止めを飲み続けるよう」指示され落ち込んでいます。なにより困ったのは禁煙居酒屋とショットバーがない(高級割烹や鮨屋は完全禁煙が多い)。
喫煙者の皆さん礼儀正しく「煙草いいでしょうか?」と同意を求められるようになって久しいですが、安っぽい紙巻き臭とは同席したくないのが本音です。
このところ寄席(ライヴ)に無沙汰でストレスがたまっています。柳家で“芝居物”が達者な現役さんはどなたでしょうか、落語会などにも伺ってみたいと考えています。

Yackle様
私も50年間気管支喘息で、気管支拡張スプレーは常時携帯、入院も何度かしましたので苦しみは良く分かります。50歳の時に原因不明ですが突然治ってしまい、今は気楽に過ごしています。
タバコの害は承知していますし、それを忌避する権利は誰もがあります。この記事もそれは前提として書いています。
柳家で芝居噺が達者な人ですか、ちょっと思いつきません。広義の柳家なら立川志の輔の『中村仲蔵』でしょうか。

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