「平成30年度花形演芸大賞」受賞者
国立演芸場の平成30年度「花形演芸大賞」受賞者が以下のとおり発表された。
【大賞】
江戸家小猫(ものまね)
【金賞】
神田松之丞(講談)
桂吉坊(上方落語)
三笑亭夢丸(落語)
坂本頼光(活動写真弁士)
【銀賞】
古今亭志ん五(落語)
うしろシティ(コント)
入船亭小辰(落語)
桂雀太(上方落語)
江戸家小猫の大賞受賞は意外だった。もちろん、技量的には問題なしだが、過去に色物のそれもピン芸人の大賞受賞というのは記憶にない。研究熱心だし、トークにも磨きがかかってきた点が評価されたのだろう。
神田松之丞、昨年の銀賞に続き、今年度は金賞の最高位にランクされた。してみると、来年はいよいよ大賞狙いということになる。芸には批判もあるようだが、講談という分野に脚光を浴びせた功績は大きい。
桂吉坊の金賞は当然で、むしろ遅きに失した感さえある。
三笑亭夢丸の受賞も順当な所だし、活弁の坂本頼光の様に世間からあまり注目されていない芸能が評価されたのは嬉しい。
銀賞で古今亭志ん五、入船亭小辰の落語協会所属の噺家の名前がようやく出てきたのはちょっと寂しい。一之輔以後にとびぬけた若手が出現していないのだ。
落語界でも10年に一人の逸材がそろそろ芽を出してもいい頃だと思うのだが。
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