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2019/05/19

「兼好・萬橘 二人会」(2019/5/17)

兼好・萬橘 二人会「おかしなふたり」
日時:2019年5月17日
会場:深川江戸資料館 小劇場
<  番組  >
前座・三遊亭じゃんけん『寿限無』
前座・三遊亭まん坊『四人癖』
三遊亭兼好『犬の目』
三遊亭萬橘『風呂敷』
~仲入り~
三遊亭萬橘『ろくろ首』
三遊亭兼好『天災』

世の中、人手不足で外国人を労働力にする政策が進められているのに、人が集り過ぎて困っている業界がある。それは落語界だ。
どうやら近ごろの人にとっては、落語界が成長産業に映っているようだ。およそ芸人なんてもんは、世を拗ねた道楽者がやる商売と相場が決まっていたが、昨今の入門者は健康的だね。
前座が余ってるからと、この日は二人出た。

円楽一門の将来を担うであろうこの二人は共に爆笑派だが、方向性が異なる。
兼好はオリジナルはあまりいじらず、独自のクスグリを入れて面白くしている。
萬橘はオリジナルそのものに少し手を入れて、客の意表をついて笑いを取る。

兼好『犬の目』
お馴染みのネタだが、眼医者のシャボン先生が患者を診察しながら、何か目に関する面白いシャレを思いつくと手帳に書き込むのだが、そこで笑いが起きていた。

萬橘『風呂敷』
亭主が遅くなると言って出かけた夕方、たまたま家を訪れた新さんを座敷に上げお茶を飲んでいると、酔った亭主が帰ってきて・・・が通常の運びだが、この高座では女房が予め新さんを呼んで家に入れたという『紙入れ』風の設定にしていた。風呂敷を持った兄いが出かけよいうとすると、女房が「あたしなら、もっと上手くやるね」と呟き兄いを慌てさせる。酔っぱらった亭主はこれが日課だからと押し入れの前で洗濯物を畳んでいた。これが終わると縫物をしてお釜を洗い・・・と、だからなかなか寝られないのだと。変わった演じ方が受けていた。

萬橘『ろくろ首』
ろくろ首の女の下へ婿入りした男、初夜の夜にいつ女の首が伸びるのかと一晩中待っていたが、最後まで首は伸びなかった。「首を長くして待っていた」のは男の方だったでサゲ。逆転の発想。

兼好『天災』
特にクスグリ入れず真っ直ぐに演じていたが、それでも受けていたのは兼好の技量に因るものだろう。乱暴者の男もこの人が描くと可愛らしく見えてくる。

 

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コメント

落語家の方から手帳に書き込む客をからかうのを聞いたことがあります。
「ネタに入ると、オレ詳しいよとばかりにさっと題を書きますね」
「ブログには書かないでというと、特に悪口の場合、必ず記録してる」
兼好の場合も、それを意識した上での演出かもしれません。

福様
私もタイトルをメモしますが(記憶力が無いもんで)、出来るだけさり気無く書くように努めています。マクラをどこまで書くか、難しい所ですね。営業妨害になってはいけないですから。

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