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2019/05/19

丸山穂高への辞職勧告決議には反対だ

丸山穂高議員への辞職勧告決議に反対と言ったら、「お前、アタマ大丈夫か?」と言われそうだが、議員の発言に議会が辞職を勧告することは慎重であらねばならないと言うのが私の考えだ。
確かに丸山穂高の「北方領土は戦争でなければ取り返せない」などという主旨の発言は、過去に人の手を噛んだり、今回の国後島を訪問した際に大声で騒ぎ周囲に迷惑をかけた行為を考慮するなら、国会議員失格は元より人間失格である。常人であれば自らを恥じ議員辞職するだろうが、本人は辞めないと言い張っている。
今の世間の空気からいえば「辞めろ」の声が多数を占めるだろうが、議員の発言による辞職勧告という方法を権力側が利用し出したら、どういう恐ろしい事が起きるだろうか。
実は、その典型的な実例が戦後の、つまりは現憲法下の国会で起きていた。
それは川上貫一衆院議員(当時)の国会除名問題である。

1950年に朝鮮戦争が開始されるが、時を同じくしてGHQの指令により、共産主義の思想・運動・政党に関係している者を公職や企業から追放「赤狩り(レッド・パージ))」が行われ、およそ1万数千人が公職や企業から追放(解雇)された。
こうした状況の中で川上貫一は、1949年に行われた第24回衆議院議員総選挙で大阪府第2区に日本共産党から立候補して衆議院議員に初当選する。
ところが、1951年に衆議院の代表質問を行い、その中で朝鮮戦争や吉田茂内閣の単独講和論を非難した部分が、革命を賞賛して議会政治を否認するとも受け取れる発言が含まれていたとされ、懲罰委員会にかけられて本会議での陳謝を命じられた。
川上は用意された陳謝文の朗読を拒否し、この処分の不当性を訴える演説を行ったため、衆議院本会議で賛成239、反対71となり除名処分(憲法に従って国会議員を解職)となった。
当然のことながら、この処分はGHQの命令に従った政府と、それに追随した勢力による仕業だった。
私は以前に、この時の川上貫一の演説全文を読んだが、理路整然とした内容で、名演説というべき中身だったと記憶している。
しかし、当時の国会は川上の演説を忌避し、圧倒的多数で除名処分としたのだ。

いま、安倍一強体制の中で彼らがどんな仕業を企んでくるのか。
そうした状況を考慮するなら、今回の辞職勧告決議には慎重な態度を求めるべきだろう。

【追記】5/23
その後の報道によれば、丸山穂高は「女のいる店に行きたい」などと言い出し、周囲とトラブルになっていた。
差別発言の長谷川豊といい、維新の会はよくもこうガラクタばかり集めたもんだ。

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コメント

憲政に汚点を残す横紙破りの常套自民がいうことに反感を覚えつつも、丸山は自らの辞職なき場合は選挙で落とすしかないですね。
議会で懲戒にかけるというのも難しそうだなあ。

投稿: 佐平次 | 2019/05/20 09:19

佐平次様
丸山穂高の今回の発言、報道によれば以前から持論だったようですね。愚劣な暴言を繰り返している足立某といい、こういう人物を放置し公認してきた維新の会の責任こそ問われます。とにかく選挙で落とすしかありません。

投稿: home-9 | 2019/05/20 16:41

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