「三遊亭圓歌 独演会」(2019/7/10)
みなと毎月落語会「三遊亭圓歌襲名記念落語会」
日時:2019年7月10日(水)19時
会場:赤坂区民センター
< 番組 >
前座・立川らくぼ『権兵衛狸』
三遊亭圓歌『南国慕情』
~仲入り~
三遊亭圓歌『母ちゃんのアンカ』
この落語会は「Kissポート財団」が主催しているが、企画・制作は「立川企画」。そのせいかプログラム1枚作るでなし、囃子はテープと実にケチくさい。この規模の会場を使うなら、せめて三味線の人ぐらいは呼べばいいじゃないかと、毎度思ってしまう。
前座も立川流から出しているが、これもどうかと思う。どうせ聴いてないからいいけどさ。
永年、寄席に行ってると2代が見られるケースは多いが、3代となると数が限られる。紙切りの正楽と、落語家では三木助、柳好を3代見ていたが、これに圓歌が加わった。
このたび襲名した当代は4代目、2代目も3代目も古典と新作両方を手掛けたが、売れたのはどちらかと言えば新作の方だった。当代もその傾向の様だ。
この日の2席はいずれも鉄板ネタで、寄席に行ってる人なら何度も聴いているに違いない。
圓歌の新作の特徴は「エッセイ落語」とも呼ぶべきもので、自身の生い立ちや家族、公演で訪れた旅先での出来事などを中心に、切れ目で地口を入れて笑いを取るというスタイルだ。時に辛口のネタも挟む。この日だと歴代首相の欠点を語っていたり、安部首相夫妻がよく手をつなぐのを「それ程の女じゃない」と混ぜっ返していた。
それぞれの小咄の完成度が高いので、何回聴いても面白い。客席は爆笑につぐ爆笑だった。
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