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2019/07/07

新国立『骨と十字架』(2019/7/6)

『骨と十字架』プレビュー公演
日時:2019年7月6日(土)14時
会場:新国立劇場 小劇場 THE PIT
脚本:野木萌葱
演出:小川絵梨子
<  キャスト  >
神農直隆:ピエール・テイヤール・ド・シャルダン(イエズス会の司祭、古生物学者)
小林隆:ブラディミル・レドゥスキ(イエズス会総長)
伊達暁:エミール・リサン(イエズス会の司祭、考古学者)
佐藤祐基:アンリ・ド・リュバック(ピエールの弟子)
近藤芳正:レジナルド・ガリグー・ラグランジュ(バチカンの枢機卿)

新国立小劇場で上演された『骨と十字架』のプレビュー公演を観劇。プレビュー公演での客の反応をみて手直しし、更に3日間稽古を行った後に本公演となる。従って本公演では多少演出が変わる可能性があるようだ。
作品のテーマは「信仰と科学への探求心との関係」。
時代は明確にされてないが、北京原人の発見が行われていたことから1920-30代の物語と思える。
本戯曲は、進化論を否定するキリスト教の教えに従いながら、同時に古生物学者として北京原人を発見し、一躍世界の注目を浴びることとなったフランス人司祭、ピエール・テイヤール・ド・シャルダンの物語だ。
人類の進化を認めれば、人間の祖先はアダムであるという聖書の教えに背くことになる。
ピエールを異端と指弾するバチカンの枢機卿は言う、「探求心は認める、但し、神の教えに反しない限りは」。何故なら全能の神は何もかもご存じだからだ。
ユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」によれば、人類の科学革命は「ヒトが知らないことを認めた」からとしている。知らないことを認めれば、新たな知識を得ようとする。それによって科学は進歩したという。
芝居は、信仰と科学をめぐる5人の登場人物によるディスカッション・ドラマとして進行する。
どう折り合いをつけてゆくか、5人5様の葛藤が繰り広げられ、それぞれがこの課題に真摯に向き合っていく様子が描かれている。
ただこの辺、私の様な無神論者(形式上は日蓮宗の檀徒だがハナから信じていない)にはなかなか理解し難い処だ。

神農直隆が真っ直ぐな主人公を好演、小林隆と近藤芳正がいい味を出していた。

公演は28日まで。

 

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