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2019/07/17

「ロシア国立交響楽団」(2019/7/16)

「ロシア国立交響楽団〈シンフォニック・カペレ〉」
日時:2019年7月16日(火)19時
会場:東京オペラシティ コンサートホール
指揮:ヴァレリー・ポリャンスキー
ピアノ:アンナ・フェドロヴァ
ロシア国立交響楽団〈シンフォニック・カペレ〉
[   曲目   ]
チャイコフスキー:
スラヴ行進曲 op.31
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
交響曲第5番ホ短調 op.64

高校生のころ、今では信じがたいだろうが「ステレオ・コンサート」というのがあった。ステレオレコードを、ホールの舞台の両端に置かれたステレオスピーカーを通して音楽を聴くというものだ。当時は未だステレオが一般に普及していなかった。入場料は数十円だったと記憶しているが、貧乏学生にとっては有難い存在だった。
ある時、そこでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を聴き、なんという素晴らしい曲だろうと深く印象に残った。ピアノはリヒテルだが交響楽団は不明。司会者が、ソ連の演奏者のレコードはとても貴重で、リヒテルを「鉄の腕」 を持つピアニストだと紹介していた覚えがある。
以前の新聞広告で「チャイコの一番」と書かれていたが、コンサートの広告だったので多分「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番」を指しているんだろうと思い、クラシックファンではこの略称で通じるほどの有名なんだろう。「メンコン」「モツレク」の類である。
ただ、生演奏を聴く機会のないまま今日まで来てしまい、来日したロシア国立交響楽団の演奏プログラムにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とあったので、出かけた次第。
いつもは最も安い席を取るのだが、今回は張り込んで1階のほぼ中央付近の良い席を確保した。

「スラヴ行進曲」
冒頭のメロディを聴いて、ああこの曲だったのかと。誰でもが一度は耳にしたことがある物悲しい旋律で始まり、次第に勇壮な行進曲風な旋律に移り、終盤にはティンパニーの連打で盛り上がる。
19世紀に起きたトルコーセビリア戦争で、同じスラブ民族としてセビリアを支援するための曲だった。曲の中にセビリア民謡の旋律がとりいれられている。

「ピアノ協奏曲第1番」
期待通りの素晴らしい曲、そして他の生演奏を聴いていないので比較はできないが演奏もまた素晴らしかった。
この曲の魅力はなんと言っても冒頭部分で、華麗で壮大な旋律は一度聴いたら忘れられない。ただこの旋律はその後には再現されない。
第一楽章ではいかにもスラブ風な旋律が流れ、静かに始まる第二楽章は洒落た旋律に聴こえる。第三楽章ではピアノの技巧とオケの力強い演奏から、最終章ではピアノとオケとの盛り上がりによりカタルシスを味わえる。
やっぱり来て良かったと、そう思った。

「交響曲第5番」
ディスクを含め初めて聴く曲だった。チャイコフスキーの交響曲というと「悲愴」と名付けられた第5番が有名だが、この第5番も負けず劣らずの名曲だと思った。
この曲の第一主題は「運命の動機」と名付けられているそうだが、これが全楽章に登場する、とても印象的な旋律だ。特に第一楽章の冒頭にクラリネット2本で演奏され、耳に残る。第二楽章ではホルンが、第三楽章では木管が、そして第4楽章では序奏と終結部分に、それぞれ演奏される。

指揮のヴァレリー・ポリャンスキーは「赤いカラヤン」という綽名があるそうだが、巨漢で愛嬌のある人だ。観客の再三のアンコールに対して「時間だから」とばかり腕時計を示したり、観客の拍手に合わせて手を振りながら退場していた。
満足の演奏会だった。

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