「東西!噺家最前線」(2019/9/12)
第7回会議室落語~東西!噺家最前線~
日時:2019年9月12日(木)19時
会場:大手町サンケイプラザ310号室
< 番組 >
桂佐ん吉『桃太郎』
立川吉笑『くじ悲喜』
笑福亭鉄瓶『竹の水仙』
先日、横浜にぎわい座で佐ん吉と鉄瓶の高座が良かったので、この会に出向く。名前の通り会議室での落語会。以前は2人だった様だが、今回から東京と上方の若手落語家3人による構成になったとのこと。
今年、タピオカの飲み物が流行したそうだが、最初聞いたときは驚いた。タピオカといえば私が即座に頭に浮かぶのは糊だ。工業製品の糊としては昔からタピオカ澱粉が使われている。だから、あんなものをどうやって飲み物にするのか不思議だった。要はトウモロコシ粉や小麦粉など同じもので、タピオカという名称が受けたんだろうね。
佐ん吉『桃太郎』
上手いとしか云い様がない。マクラで客席をつかむのも巧みだ。前座噺のような軽いネタこそ実力が現れる。噺家にとってセリフの「間」の取り方が全てであることが分かる。
吉笑『くじ悲喜』
初見。くじ引きの、くじの悲喜こもごもを描いた新作。柳家こゑんの『ぐつぐつ』に発想が似ているが、あちらの方が遥かに面白い。
鉄瓶『竹の水仙』
宿屋の亭主とその女房、客の左甚五郎、細川越中守とその家来の大槻玄蕃、それぞれの登場人物がしっかりと演じ分けが出来ていた。特に宿の亭主がいい味を出していた。
佐ん吉と鉄瓶、期待通りの高座だった。スケジュールが合えば、次は独演会に行ってみようと思う。
最近、上方の噺家を聴く機会が増えたが、若手の充実ぶりには感心する。東京の若手もおちおちしていられない。
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